書籍の優劣。

 例えば、決め打ちせずに梅田の紀伊国屋書店に行く。書店に入る前には書籍を買うか買わないかは特に決めていない。ぶらぶらっと店内を歩き始めるとやはり目につく自分の好きななコーナーで足が止まる。で、平置きの書籍の表紙からチェックが始まる。すると、以前に何か見た聞いた覚えのある書籍が突然数冊頭の中に降りてくる。いろいろな書籍の表紙を確認しながらあの書籍は確かこんな広告文だった、確かどこかの大学の教授だった、などと回想しながら、目の前の書籍をチェックする。平置きと棚置きには書店の意図があるから、まず、オススメは平置きらしいので、確かに導線通りにチェックするのがその書店に来た意味にもなるのでそれに準じる。棚を見渡すと様々なタイトルが目に飛び込んでくる。書籍選びの第1アプローチは「いいタイトル」であることだとこれまた何かの書籍で読んだが、いいタイトルだからいい書籍という法則は存在しなだろうが、どっか引き寄せらる書籍は結果、いいタイトルであることが多いという法則が意外と機能するこが多い。だから、タイトルをチェックするのは非常に重要である。

 で、気になり手に取るにはこれまた同様の「何か」がなければ平置きでも棚置きでもその書籍を手にとることはない。そして、チラミ。このチラミもすでにこの状態でタイトルや書籍の厚さや装丁デザインでこの書籍の特質的な部分はニュアンスとしてインプットされているから、必然的に経験上、期待度が決定・確定する。そして、目次と1ページ目を読む。これでほぼこの書籍を買うか買わないかが決定する。「これはいいなぁ~。」で、元の場所に戻す。

 そして、次の一冊へ。これを数時間繰り返していると、あっという間に欲しい書籍が30冊ぐらいになる。さて、1冊目はどのコーナーのどの書籍だったか?これが意外と覚えている。と同時に「これはいいなぁ~」の一冊は売価もチェックして戻すので、30冊もあるといつも総金額が¥100,000を軽く超える。いつもこずかいを¥100,000持っているわけではないので、この30冊の中から1~2冊を選ぶのか、今回は見送るのかを検討・吟味する。

 これが書店で一番楽しい時間で、頭の中のCPUが「ぶぅ~ん」とフル回転する。「あの図録は良かったが¥8,600」「あの書籍は安かったが内容がちょっと・・・」「あのソフトウエアの書籍はとても参考になったがもっと応用編が読みたいかなぁ~」「あの画集は良かったが絵のタイプがちょっと~」などなど。で、結果、5冊買う時もあるし、1冊にする時もあるし、買わない時もある。これが、結局、自分自身の書籍の選定方法であり、こんな吟味の流れ・手法で書籍の優劣を決めている。

 さて、これが逆に選ばれる立場になった時。自分自身がどう検討・吟味されて最後の1冊に選らばれたいのか・・・。さまざまなニーズに答えるマルチな書籍になるのか、深く掘り下げ型の書籍になるのか、ただただ楽しさを追求するだけのライトな書籍を目指すのか、素直さと純粋さで広いニーズにYESな書籍になるのか・・・。自分の優劣がもしかしたら「タイトル」で決まっているとしたら、新しい書籍(自分)が欲しくなるのが必然。次へ次へと・・・。