宮崎駿さん怒る!

 昨晩のNHKの番組に宮崎駿さんと息子さんの吾朗さんが登場されていた。「コクリコ坂から」の制作ドキュメントである。監督が吾朗さん、脚本が宮崎さんという組み合わせ。冒頭から完全に気持ちをロックオンしてテレビを観ていました。特に印象的だったのが、二人ともほぼ全ての画面でタバコを持っているか吸っているかしていること。宮崎さんはもうすぐ70歳。ほぼ1年を通して撮影された全ての登場シーンで宮崎さんはタバコを吸っている。心も身体も魂も健康な証拠である。「今日も元気だタバコが美味い!」なのである。

 そして、3.11、スタジオジブリはスタッフの安否を気遣い映画の制作追い込み期間にも関わらず、3日間の休みを決定する。しかし、宮崎さんは激怒!なんたることか!と。そこで宮崎さんが取材のカメラマンに言った一言が「絶対に制作者は現場を離れてはいけない!」だった。制作現場を離れて何が映画づくりだ!と。どうせ死ぬなら制作現場で筆をもって鉛筆を握って死ぬほどの覚悟がなければ映画なって創れないんです!と。これがジブリの心臓なんだと思う。これが宮崎さんの真骨頂なんだと背筋が寒くなり心と魂が震えた。「僕たちは映画を創る人なんだ、被災された人、災害地の前線で不眠不休で復興に取り組んでいる人に対して敬意を払いながら、僕たちは映画を創るんだ!」と。余震の中、筆をすすめた。作画を進めたぐらいがちょうどいい感じに伝説になるんです!と。その言葉を吐き出す宮崎さんを凝視する吾朗さん。凄まじい親子の構図である。

 で、映画の試写会が終わり。親父と息子の間にこれと言って会話はなし。その後、宮崎さんは取材の方に一言。「う~ん、少しは俺を脅かしてみろよ!」と一言。そして、その言葉を吾朗さんに伝えると、吾朗さんは笑顔で「くそっ!」と東京の街に消えていかれました。なんてなんて素敵な親父と息子。