人生はすべて「逆」を行け。

 ダイヤモンド社から出ている書籍のタイトルです。「常識に逆らえばすべてがうまく回りだす。人生は全て逆を行け。川北義則著」です。「そろそろ、世の中の「当たり前」から飛び出してみる。」「失敗は悪いことだと思うことこそが、そもそも間違いなのだ。」「仕事でいつも全力投球する人は、肝心な仕事を任されることはない。」「孤独死の可能性は誰にだってある。むしろ前向きに受け入れてみない。」「出世競争は出遅れたほうこそが、有利、と心得よ。」「お金で買える幸せはどんどん買って、人生を愉しもう。」となかなかの立ち位置からの発言がならべられてる。しかし、このフレーズでこの書籍が良書と判断するのは難しい。すでに、この著者は「常識」とか「当たり前」を過敏に意識し過ぎている。また、万象に対してなかなか「逆」という価値観は、どちらかというと日本文化が「YES OR NO文化」に対して憧れている感覚が内在しているし、対極とか二極とか推し量ってる段階では、絶対に支点は見えない。

 いやいや、これはキャッチフレーズだから、本体にはたぶん遅くらその振幅のディテールが書いてあるだろうと、このテイで人に食い下がっても何もありません・・・みたいな事と同じで、このキーワードに対してこう考えてしまうことには私の中で何かしらの理由があるはずだから、同じ文脈を読んだとしても、同じことを繰り返すことになるだろうと思います。これが人間が持っている非常に優れた能力・感覚・スキルである「直感」という力である。

 知識のタテ糸とヨコ糸を紡ぎ過ぎた文明こそが何かを「包む」と捉えながら、何かを「遮断」していると思う。逆の逆は同じ場所ではないのである。気になるがこの書籍は書店で発見してもたぶんスルーだろう。もう、そんな気分ではないのである。たぶん、世の中のニーズのディテールも同じじゃないかな。