スマート・プライシング。

 朝日新聞出版から出ている「スマート・プライシング」という書籍の広告文です。ジャグモハン・ラジューとZ.ジョン・チャンの共著です。

 グローバル化が進み、多くの消費財の価格下落が顕著になる中で、同じような商品にもかかわらず価格競争とは一線を画し、書い手から圧倒的な支持を得る消費財が存在する。ネットを活用して本来ならば有料で提供すべき商品やサービスが無料で手に入ることもある。価格設定はコストに利潤を乗せて決めたり、「神の見えざる手」によって導かれたりする、と経営学や経済学では教えられてきたが、本書を読めば価格についての新しい世界観が存在し、消費の今を捉えてることがわかる。例えば、レストランで食べた料理の代金を、食べた本人が決めて支払う。払わなくても店側は文句を言わない。音楽家が新作をネットで配信した場合も、ダウンロード代は聞き手が勝手に値付けする。食い逃げ、ただ聞きが横行しそうなものだが、「価値を見つけ、払ってもよい」と考える消費者によって事業が存続している。見物する側が大道芸人へお代を決めるように、買い手主導の値決めの手法は今に始まったものではない。知的財産に支えられ、物的コストを伴わない商品やサービスが急拡大している現代社会では改めて現実的な価格設定方法になりつつあると指摘している。売り手は値引きを避けようとするものだが、あえて段階的に値引きの時期を来店客に明示する売り方も紹介。値下げをしたら売り切りてしまって手に入れることができない不安心理を巧み突くという戦略である。豊富な事例を読み進めるうちに、売り手としての新しい戦術が浮かんできそうな気にさせてくれる。逆に買い手の側から読むと、自分の消費行動がどれにマッチしているかも教えてくれる。売れないと嘆く前にやるべきことがありそうだ。と広告文は締めくくっている。ほぉーそうかそうか、この書籍はチェックである。