I got it.

 「はいはい、分かりました」「よく君の言うことが理解できました」とい英語のニュアンスは「I think so.」よりも「I got it.」らしい。疑問形でも「Do you...」じゃなくて「aren't you.」みたいなことだろう。つまり、日常会話だから、何がなんでも文法文法重視ではなく、伝わるけど伝わらないみたいなことがコミュニケーションでは重要になる。日本語でも時代時代で巧みな技とトレンドや趣向があるが、いずれも、コミュニケーションとしてのツールとしての言葉ですから、フィーリングに要注意ということ。

 で、電話で話す言葉とメールで伝える情報にはそれぞれ特性がある。例えば、映像を作る時に注意しなければいけないのが、普通に使っているしゃべり言葉をただ聴いただけでは意味が不明な場合がある。前後の脈略なしに「こじん」と言っても「個人」「故人」「古人」いずれも「こじん」である。ナレーションや映像に唐突に登場する場合はそれぞれの意味が伝わる表現の語彙をチョイスする必要がある。逆にメールなどの場合は「個人」としてしまうと、非常に堅苦しい仰々しい語感になり、本来は、もっとライトなパーソナルなニュアンスで伝えたいことが、硬くなってしまったり。このニュアンスが発信側と受信側で微妙にズレていると、話の大前提がだんだん狂ってきて、最後の結論までにかなりの摩擦が生じ、引いてはニュアンスだけが狂い始めて、結局、なんのためのコミュニケーションなのかが靄の中へ・・・となる。特に日本語のコミュニケーションは結論が後な上に主語を割愛する場合が多い。だから、「誰が?」という部分と「で、結局何?」のように頭とお尻がふわふわして本来伝えたいことがどこかへ・・・となる。

 まして、不思議で謎だらけのトレンドキーワードが捻じ込まれた日には、世代間のギャップを整えるだけでコミュニケーションが終始してしまい、結局、言葉が馴染んでいる人の方が上みたいな構図になってしまいます。このパワバラにしても微妙で、若者がしゃべりたおして、年配が聞く立場にある場合と、年配からの意見が若者に伝導しない格差が、特にネットの社会では取りざたされている。で、結局、年配層が孤立しているように見えるが実は、孤立してしまうのは伝わる伝わらないという問題ではなく、伝えたいという熱意の高さが深く連動しているような気がする。そもそもこんなことを言っている段階で、この長文に若い世代はついてこれないだろうと思った段階でgame over。脳は主語を認識しないというひとつのtipsを例えば踏んだとしたならば、目的語と動詞でなんとかするぐらいのボキャブが必要な時代なのだろう。短く言い切れないと伝わらないというのは広告の世界だけであって、それぞれにケースバイケースであり、TPOで使い分ければいいこと。言わば、その応用力が欠如し、シンクロしましょうよ・・・ということかもしれない。で、そういうテイの先入観に惑わされて本来伝えたいことを濁らせないように。それさえクリアしていれば、結果、I got it.