マスコミに頼らない・・・と。

 そもそもデザイン会社や代理店の制作会社にいた人間にしてみれば、マスコミはひとつの媒体だったし、企画書を起案する場合でも、末端の一手法としてとしか捉えていなかった。広告代理店の仕事に携わっていた時代はそんな感じだったし、滋賀長浜に来て、地方で何かを展開しようと考えた段階で、さらにマスコミという存在は遠くなった。しかし、WEBサイトを企画・制作・運営するという仕事に着手してからは、どこかでマスコミの存在を意識せざるを得ないというか、対マスコミに対して、どうメディアを構築して認知させるかという意識が少しづつ芽生えていった構図。で、WEBという手法がここまで浸透し進化し拡充してしまうと、さらに、こんな小さなデザイン会社でもいっちょまえに「マスコミに頼らない」などという価値観が芽生えてくる。で、実際、このことに対峙して具体的に何をどう考えるかという段階になると、そこで、ほんとに自らのポテンシャルや会社としての機能と展開力に向き合うことなる。

 さて、まったくマスコミに頼らず何か広告展開を起案するまでにはさすがに至らないのが現実であり、媒体に対するパブリックな広告表現手法はやはりまだかなり意識下にある。しかし、それにかけるコストとなると、必然的にか現実的にか、もしくは、潮流的に削減の方向になる。頼り甲斐が無くなったのか、経済構造が分散した結果、その選択肢が細くなったのか、ただただ、その手法と連動する綾が少なくなったのか、それはただ神のみぞ知るであり、制作者としてクリエーターとして、コンテンツを企画し制作して展開する立場で「頼らない」という選択肢に鉱脈を見つけ何か自らのプランを捻じ込みたいという気持ちは多いにあります。個人の時代だと鼓舞することは容易いがそうそうイージーな構造でもない。政治家が言うように言葉と現実のギャップの谷はいつの時代も思った以上に深い。

 では、実際、現在、マスコミに属する人達はどう考えているのだろう?リアルな声はなかなか聞こえてくるまでに至らないが、案外、まだ、想定内だと思っている人が多いのかな。いやいや、見えている人達はそこから離脱して自らの販路を独歩し始めているのかな。まぁ、そんなこともちょっとは頭の片隅に置き、目の前の対応に集中しなければいけないです。そこが何よりも本丸なのですから。失敗や不備はいつでもどんな瞬間でも背中合わせ。どんな場面でも適正な対応ができるように心を持つことしか実はできないが正解でしょうね。頼る頼らないってことを考えた段階で全てのトルクが失速するような気がします。