若者はなぜ「就職」できなくなったのか?

 日本図書センターから出ている児美川考一郎著の書籍「若者はなぜ「就職」できなくなったのか?」。副題が「生き抜くために知っておくべきこと」となっている。キャッチコピー的には「就職できないには理由がある!」「なんで、こんな大切なことを誰も教えてくれなかったのか!」というなぞなぞ。

 反響としては「就職できない子どもを責めていた自分が恥ずかしくなった。」「こうすれば就職できる!といった内容ではないが、もっと早くこの本を読んでいれば、就職活動の考え方が変わっていた。」「これから社会に出ていく若者たちが、ここまで厳しい状況に置かれているとはじめて知った。」「この本に書かれている現実は若者だけの現実じゃない。多くの人々が読むべき一冊。」となぞなぞ感を煽っている。素直に煽られれば、現代の若者が抱える問題や社会が抱える構造上の問題、引いては経済との相関性みたいことがこの著者の視点で紐解かれていると洞察して間違いないだろう。しかし、「生き抜くために知っておくこと」とは何だろう?現状問題無く生きているのに・・・。つまり、就職と生きているということの関係性にメスを入れているということになる。では、メスを入れるんだから悪腫瘍があると分析していることになる。ここで否定モードになるのか肯定モードになるかで腫瘍の存在感が一変する。つまり、癌細胞も同じで、癌細胞がDNAの変異か進化か退化かで発生するが、ある人は人類の敵と言い、ある人は死の世界への予約チケットだと言う。どちらにどれだけ足を突っ込むかはさて置き、人間の心はある側面とある側面で真実を捉えようとする。二つの目があるから遠近感や立体視ができるように、知覚するために人間は誰しも一定のルートでターゲットをロックオンする。しかし、脳はもっと自由で、ロックオンしたつもりがされている場合が多々あるとの論文がある。つまり鏡効果であり、リフレクションである。寺尾のアルバムのタイトルではない。

 で、「就職」というバクっとしたターゲットに対して、この著者がどうリサーチ、分析、洞察して文脈を整えているかがこの本の意義・価値だろう。「こうすれば就職できる!」などという発想というか着眼点がそもそも間違っているのだから、至極当然のことをこの著者は言っているだけかもしれない。しかし、世が世だけにそれが「反響続々!」というリアクションになっているだけ。だから、本が売れると売れる本の相関関係が整っていると言える。

 さて、この「若者はなぜ「就職」できなくなったのか?」というなぞなぞ(お題)に対する、解答はどんなテイだろう?例えばこんな感じかな?「心の底から就職したいと思っていないから。」

 で、バカリズムさんだったら?「いつか日本は沈没するから」ぐらいになるのかな?

 で、で、ジュニアさんだったら「人類はいつか滅びるから」となり、小木さんだったら「若者は就職という文字の意味を理解できなくなったから」という感じになるでしょうか。