BOX!

 亀田三兄弟はいろいろな意味で注目を受け続けて来たが、昨晩の3試合は素晴らしい展開でした。改めてボクシングという競技のリアルさがこの仮想現実時代にリアリティーを鼓舞させくれるようなテレビからの映像の迫力だった。世界陸上もそうですし、女子バレーもそうですし、プロスポーツだから勝つことが使命ではあるのでしょうが、「勝ち」も「負け」も含めて勝負に挑むことであり、結果、「いい試合だった。」とか「頑張った。」とか「勝者を讃えましょう。」的なことは第三者がコメントするようなことではなく、お互いに拳と拳を合わせたモノ同士の心の中にあればいいこと。リングにも立ったことのない、フィールドに立ったこともなさげな人がサラリと言えるセリフではないような印象を受けた。だから、テレビプログラムにするにあたりプロデューサーは演出だとか構成だとかいろいろ考えて、アナのセリフ構成を考えていることだろうし、MCはMCで自らのポテンシャルで精一杯コメントを絞り出しているんだろうけど、適正でないボキャブラリーは控えてほしいといつもプロ競技を観ていて感じる。蛇足が多い。実際、歴代チャンピオンやその世界の顔と言われている人達が現役の後輩達にエールを送る。技術的なことや試合運びの流れなどについてコメントされていることは聴いていてテンションが上がるが、MCはもっと黙っているべき。司会者がプロ競技に口を挟まないほうがベター。

 で、ダイキ君の試合。1Rからチャンプのジャブは的確にダイキ君の顔面をヒット。鼻血が出る。しかし、その後中盤戦まで足を止めて頭を合わせての激しい打ち合い。明らかにタフげなチャンプのパンチは巧みでパワフル。しかし、ダイキ君は前に出る。飛び込んでパンチを受けながら、チャンプのボディにブローを入れる。しかし、判定は3対0で敗北。しかし、最後の最後、勝者を見つめるダイキ君の目は敗者のそれではなかった。「なんならまだラウンドを続けようか!」「競技上のルールだから仕方ないけど、これで決着がついたとは思ってへんで!」と言っているような目だった。あれだけのチャンプのパンチを顔面に受け続け、的確にボディーに受けての、さらに、前にでるダイキ君。いやはやこの3兄弟はなんなんだい。

 さて、その熱戦の合間に流れるカプコムのCM。エグザの二人がハリボテの鎧を着て「伝説」だとか「騎士の魂」とか「本当の勝負」とか言っているぞ。カッコワル!

 いい勝負を観てなんか心が健康に元気になったような気がする。だから、どんな時も「BOX!」でいい。

 ダイキ君、YOUR GONNA BE FINE.