ゆったりと2012年が。

 新年になると若い頃なら「よし!やったるで!」とか「今年こそはこれとあれとをガチでやるぞ!」的に意気込んでいたが、年齢を重ねる毎によりまったりとゆったりとした新年を迎えるようになってきているぞ。これっていわゆるひとつの「老化」なのか「熟成」なのか?まぁ、そんなこともどうでもいいぐらいに、もともとマイペースだった人間により磨きが結果かかってきたような。ある意味「自分勝手」、ある意味「粘り強い人」みたいな。年末から年始にかけて読んだ本の中のキーワードについていくつか抜粋すると、自分自信が結構気にしている、弱点というかコンプレックスみたいな部分って、他人はあまりそれほど気にしていない。気にしているのは結構自分だけでそれを隠そうとするからコミュニケーションがぎこちなくなるぞ!という言葉が気になっている。確かに、そういう部分はとても自覚できるできる。人間っていい部分とか悪い部分とかって考えた段階で、あまりいい部分ってなく、自分自身が悪い部分のカタマリのように思えてそれを隠すエネルギーだけで精一杯。一歩踏み出す前にあの体裁てとこの体裁をしっかり整えて身だしなみの部分でマナーの部分でセオリーの部分で整えてからなどと準備している内に大きなチャンスを逃す・・・みたいな。だから、これもある書籍の中の言葉ですが、「まず、失敗が全ての入口だと思って、とにかく、前に出ろ!」という言葉が、この「弱点の隠ぺい」と微妙にリンクしてくる。そもそも準備って何?ってことで、いいも悪いも自分で決めているからそれが結果、「いいこと、悪いこと。」になっているだけ。全てのモノゴトを必然だとどうしても捉えたい人間の本能のような部分が、結果、自分自身を狭いケイジの中に押し込めている。それが「個性」だとする教育や経済の在り方がそもそも・・・みたいな。SUPERFLYさんの楽曲の中に「掴みたいモノがあるなら自分の手を汚せ!」というフレーズがあるが正にその通りで。親鳥が餌を持って来てくれるのを安全な巣の中で待っているのではなく、飛べるなら自分で餌を取りに動けってこと。まだまだこの翼では空は飛べませんってことなら、飛べるようになるまで自分を創り込もうよってこと。

 さて、ゆったりとした2012年のスタートでしたが、昨日の新聞に書いてあったフレーズを少し抜粋します。カリフォルニア大学の名誉教授の言葉。「スマートフォン(高機能携帯電話)の急速な普及などIT(情報技術)が社会の姿や企業の経営を変えています。ITの発展は情報伝達の在り方を大きく変えた。企業の製品・サービス開発ではクラウドコンピューティングの普及が大きな商機を生みだした。ベンチャー企業も巨額投資をせずに、大企業と同様に最新のソフトを機動的に利用できるようになった。日本企業は世界のIT市場で存在感が薄く、製造業も円高で苦戦しています。日本は強みであるモノ作りにこだわるあまり、世界の潮流を見失っていないか。官民問わず、あらゆる分野、業界でITは組織や業務の在り方、スピードを変革する原動力になっている。」と。そして、日本企業のIT活用での課題は?というライターの質問には「人材育成だ。日本は世界に通用するIT技術者の層が薄く、経営者の理解も欠けているいるようだ。韓国も同じ問題を抱えてきたが変化が出てきた。」と。そして、「日本企業ではソフト開発部門や技術者への評価が相対的に低く、IT企業は下請けのように扱われている。特徴的な製品・サービスを生み出し、顧客満足を高めるソフトウエア開発を自前で育成して社内に持つべきだ。ベンチャー軽視も改める必要がある。優秀な人材が大企業への就職を選ぶのは、企業で得られる利益が少ないからだ。正当に評価されれば、有力企業が生まれ技術も人材も育つ。今の日本企業や日本人は課題として口にするが、切迫感が薄い。豊かになったせいだろうか。韓国や中国の企業は急速に力を付けているが、健全な危機意識をもって迅速に変革できれば、日本企業は十分に競争できる。ITはその重要な武器になる。」と締めくくっている。場所はシリコンバレーで・・・とのこと。

 全く、新年早々、シリコンバレーで名誉教授が好きなことを言っている。ITは確かに最新のよく切れる包丁かもしれないが、ITが優良な食材だとは思えない。クラウドについても決してパンドラボックスだとは思えない。ツールはツール。変革の可能性を実態ある質量ある存在感あるモノと安易に置き換えることの方が危険。というか、本末転倒だろう。まぁ、本末転倒っていう言葉は日本語なので、すでに、大きな括りの中での概念かもしれないが、この記事のテイで決して根底にあるモノが揺らぐことはない。逆にこの記事を読んで崇高なメディアに両手を合わせている人間なら、よし!我が社も今年はITを活用して売上を!って感じになるのだろう。つまり、新聞に印刷された文字の裏に存在する、言わば、文字と文字、行と行の間にある意味も捉えてこそ、「ITはなんぼ」だろう。

 冒頭の「スマートフォン」=「多機能」ってあたりから実は緩い。なんでもかんでも1台だけ握りしめてツールです!ってわけないじゃん!それは最初にインベーダーゲームをした人のコメントレベルでしょう。まして、SNSも進化進化で目まぐるしいが結構冷静になって考えればメンドクサイ。もっと、世の中のスピードばかり意識し過ぎずに自分の鼓動のスピードでパラレルに行きたいものです。時に量子論のように、時に相対性理論のように。