トランキライザー

 最近読む書籍の中でその分野はそれぞれ異なるのですが、よく出てくる言葉がある。そのひとつに「トランキライザー」という言葉ある。これまであまりこの語彙が気になることはなかったのですが、最近はなんとなくひっかかりがある。これは精神安定剤のことで具体的にはうつ病や精神的に不安定な患者に対して処方される薬である。大きく2種類に分類することができてそれぞれにその効果が異なるらしい。まぁ、まだ、この薬を処方してもらったことがないのでこの薬がどのような効果があるかなど自覚した経験はないが、科学や心理学やビジネス書にもこの言葉がよく使われているのを考察すると、世の中は全体的に不安定なんだなと感じてしまう。

 さて、精神がなぜ不安定になるかという問いに対して、自分なりというか、持っている知識で分析すると、多かれ少なかれ生物学的なアプローチが正解のような気がするし、精神が宿る肉体の構造を知ることで心の不安定は規定できるという仮説の元に「トランキライザーとは?」みたいなアプローチが見えてくる。自分自身、精神が現段階では不安定になる自覚はないもののこのような世の中だから、どこかで何かをトリガーに崩れる可能性が100%ないとは言えない。仮にそれが崩れたとしてもそれを治癒する自己防衛の手法として精神の不安定な状態も想定内に入れておくぐらいの時代なのかもしれない。

 で、そもそも精神とは安定していないものなわけだから、無理に安定させようとすると逆に破綻するだろうし、適度な適正な「しろ」「余裕」「振幅」を想定して何事にも対処することでその不安定さを楽しむぐらいのテイでいたいもの。感情は押しこめず外に出した方がいいとも言うし、日本の国民性としてどうしてもクローズするタイプが相対的な割合を占めているとそこを軸にフラット化する。すると、世界水準で捉えた場合日本人のそれは絶対的に低い値となるだろう。なんでもかんでも無頓着に無神経にオープンな国民性がよしとはしないまでも、理想値は常に保持しながら、振り幅の中で試行錯誤できればそれでいいのかもしれない。そこで、イエローカードが出そうになった時に自分なりのトランキライザーを携帯していつでも服用できるよう。さてさて、それは自分自身にとって何だろう?ある意味「仕事」かもしれないし、「書籍」かもしれないし、身の回りの「コレクション」かもしれない。ただ、インターネットやSNSの仕組みの中には絶対に存在していない。