積み上げてきたものを大事にしたい。

 この季節、アスリート達は温かい空気を求めて西へ南へ移動する。しかし、陸上短距離選手の福島千里さんは北の大地でもくもくと練習をこなしておられるそうです。福島選手を育てた中村監督の書籍も読ませてもらったが世界を目指す人は自分にマッチした最適な環境さえも自分の方へ引き寄せるのだろう。中村監督しかり全ては福島さんが五輪の100mの決勝のスタートラインに立つことに向かっているような気がする。中村監督が考案された様々な練習方法とアイディアに富んだ強化メニュー。しかし、基本は詰め込み型ではなく自由自在型。それが福島選手の強さであり魅力なのだろう。

 メディアは五輪五輪と浮かれているがご本人いわく「今年から急に始めるわけじゃない。積み上げてきたものを大事にしたい」と。今回もぜひ準決勝からの決勝を期待するが、それは、世界の100mの現実を知らない人のコメント。なんでもかんでも神風が吹く話ではなく、あの第二次だって日本はだたのマリオネットでありスケープゴードだった。純真で裏のない国民だけに世界の仕組みに世界の情報戦に世界の科学技術力に手玉状態だっただけ。それは今もなんら変わりないだろうが、東京に再び大震災が来た後にたぶん日本人は正気を取り戻すかもしれないですよね。五輪五輪って応援するだけの人があまり選手に気安い無神経なコメントを投げず、大きく温かく見守りたいですよね。

 あの福島さんの軽やかな風のような走りを一本でも多くテレビで観たいだけ。積み上げてきたものの大切を知っている人は強い。芯が太い。過去の自分の挑戦を笑顔で「失敗の連続」と言える大きい人間でありたい。小さい成功をどれだけ重ねても実はあまりのびしろはないと思い。挑戦して失敗して挑戦して失敗する。このループのプロセスで骨を筋肉を思考力を臨機応変能力を鍛えてきた人は強い。自分のリミッターに挑戦する人は失敗も多くて当然。傷も多くて当然。でも、次の挑戦を止めない感じこそが何かを「積み重ねている。」と言葉に出していい人。

 何事もひとつひとつ積み重ね感じたままの羅針盤を信じること。それが自分を信じるということなのかもしれないですね。弱い自分も悪い自分も受け入れてこそ失敗や苦悩が翼になるのだろう。