お金に依存しない生き方。

 「草むらの中で、食用油の缶を積み上げて作ったかまどを前に、髭面のいかめしい男が半裸の状態で座っている。これはどうみたってベストセラーになるような本の表紙ではない。」という記事がある。この書籍のタイトルは「ぼくはお金を使わずに生きることにした」というマーク・ボイルという男が著者である。彼が提唱している「フリーエコノミー」という言葉があるのですが、彼がWEBサイトで立ち上げたフリーエコノミー・コミュニティーは160カ国3万5千人に及ぶらしい。フリーエコノミーということで自由主義経済になぞらえると「自由経済」になりそうだが、そうではないらしい。彼が言うところの「フリー」とは「ただ」「無銭」のことであり、自由は自由でもお金という価値からの解放なのだそうだ。「カネなし経済」の意義を、自らにそして世界に向かって実証すべく、ボイルは2年半お金を一切使わずに暮らしたそうである。この書籍はその最初の1年の経験を克明に綴った貴重な記録。通常、経済とは自然界から受ける恩恵を共同で管理運営していく方法であり、自然とコミュニティーあっての経済だとライターは言っている。しかし、現代人のほとんどが、経済と言えばお金のことで、マネー経済こそがこの世で唯一の選択肢であるかのように思い込んでいると警鐘している。その惨憺たる結果が今日々目の前で繰り広げられている。当事者とし我々が「お金病」に病んでいるのか否か?さてさて「お金」とは薬か毒か?みたいなこと。

 価値と価値の交換の代用としての「お金」がそれだけで価値を生みそれが価値の基準に鎮座する世界を果たして経済世界と呼べるのだろうか?みたいなアプローチでしょうね。基本的な物々交換こそが実はネット社会をより効果的に潤滑に活用する軸のように思えた。無料ゲームでポイント溜めて割引してもらう場合のこの「割引の価値」ってどこに還元されている?宝くじの資金は国の経済に活用されているって具体的に介護用の自動車や事業に流れているが、欲が金になり金が価値になり、価値が欲になる。どこにもリアルの介入する余地がなくった。ネット社会でさらにそのテイが頑強になる。不思議な不思議なバリア。もう、マジンガーZはプールから出ることができない。