ジェノサイド>日本沈没

 「ジェノサイド」を読み終えた。なんとも爽快かつ温かい読後感である。やはり、日本のSF!?ってことでかなり警戒していたし、書店で手にとってもなかなか購入に至らなかったが、最後の最後で買った。そんな経緯も含めて私の中で絶対に忘れることができない一冊になった。このブログで物語のそれを書き出すことはでいないが、なんと言いましょうか、ほんとに「日本人で良かった・・・。」と腹の底からこみあげてくる一冊とでも言いましょうか。それぐらいのクラスでしたね。かなり練り上げられた作品であることは間違いなく、このクラスで言えば、恐らく、私の中ですでに「日本沈没」を越えている。「日本沈没」が自分の中で評価が高いということではなく、あの頃の「日本沈没」という小説の存在感のみと比較した場合という意味。中身の面白さは恐らく「日本沈没」の10倍以上でしょうね。

 で、そういう意味で「日本沈没」後、日本のSF小説でとなると、ほんとに、「パラサイトイブ」しか思い浮かばない。でもそれでも、いずれも、「ジェノサイド」には及ばないだろう。高野和明さん、凄まじい作品を仕上げらものです。同じ1964年生まれ。なんか勝手に一方的に大好きになりました。

 他の日本の作家さんについて一般人が一般の感想として述べるなら、いわゆる人気作家の世界観は小さい。それで?という作品ばかり。が、この一冊はかなり渾身である。