「空腹」が人を健康に・・・と。

 それは一理はあるだろう。そんな書籍が発行されるような時代なのかな・・・と。まずこれが第一印象だった。確かに1日2食の時もあるが別段空腹で仕事が手につかなってことはないし、逆に晩飯が美味いという効果もある。ただ、冬場は身体にエネルギーが必要なわけで大食いはしないが、適正な栄養は適正に摂取したいというのが私の健康スタイル。昨年の夏から秋にかけてほとんど1日2食を通していたが、結果、夏の終わり頃にちょっと意地を張り喰わなかったら上唇にヘルペスが発症した。皮膚科に行くと、「うん、これはヘルペスですね。栄養をしっかりとって静養してください。」と言われる始末。でも、できることなら1日2食がベストコンディションだと思っている。しかし、この書籍の著者は1日1食で20歳若返る!と言っている。まぁ、実際、1日1食で20歳若返っていると誤解している人の物理定数がいかほどか?実際、何を測定して20歳若返ったのか?などと重箱の隅を突いてっていうテイでこのタイプの書籍を購入するつもりはないので、へぇ、60歳が40歳になったんだとしたら、それは、それで「おめでとう!」でいい。

 お腹が「グーッ」と鳴ると体内の細胞が活性化すると言っているが、細胞はいつでも活性化している。そんなことで今更意識下に置かなくとも四六時中死ぬまで人間の細胞は活性化しているんだから、とりたてて「グーッ」に注視する必要はなし。で、食べ過ぎやコーヒーやタバコについて身体に対して非健康要因であることは感覚として理解しているが、人間の本能は本当に必要としないものを欲することはない。唯一、人間がここまで地球上で繁殖したのは、人間の満腹中枢が緩いからだという仮説がある。満腹のリミッターが緩く、機会があれば脳は体内に栄養を貯め込もうとする生物らしい。他の生物に肥満が少ないのはしっかり栄養の摂取量を制限させるリミッターがあるから。人間だけが暴飲暴食をしてもそれをグルメという定義で処理して子孫を繁栄させてきたのだろう。そのあたりをこの著者がどう捉えて、「人の健康」について考えをまとめているか知りたい気持ちもなくはない。

 で、この書籍のニーズについてはどうか?編集者はアンチを狙ったのだろうが、日本人にこのアプローチを読ませるタイミングは今だ!と感じたのだろう。それはある意味正解だろうし、「ダイエット」の語感に依存しながら、ダイエットとリバウンドを楽しみながら「生」を謳歌するのもこれまた人生。でもでも、「空腹」について言えば、身体と心についても言及していて欲しい。本当に健康に繋がるのは消化器系の空腹ではなく、心の精神の魂の「空腹」こそが健康に深く連動していると思うからである。

 今日も元気でタバコが美味いの真理は意外と正解に近いような・・・。