プロっぽいデザイン!?

 「プロっぽいデザイン素材があります!」という内容のメルマガが到着した。「プロなら知っておきたいWEBデザイン~」とか「プロが認めたグラフィックデザインの~」とかっていう書籍もよく書店でチラミしてしまうが、その90%がどうみてもプロのデザインには到達していない。プロと同じデザインエレメントを使って、プロと同じアドビのソフトを使って、プロと同じマシン環境で何かを作ったとしても、プロの仕事に近づけるということではない。何が違うのか?どこまでがアマでどこまでがプロなのか?よくこの質問があるのですが、実際、明確な境界線はないし、言葉や言語や理論でアマとプロの仕事を差別することはできない。逆に私だって魚をまな板の上にのせて包丁を握ってハチマキをしても絶対に活け造りはできないし、目の前の椅子に誰かに座って頂き、片手にはさみを握っても、どこからカットをすれば・・・でハサミを髪の毛に触れることさえできないだろう。つまり、これがアマとプロの違い。絶対というより相対なのである。

 私だって、包丁でマグロを自由自在に切り刻むこともできるし、ハサミでザンギリ頭を創ることもできるが、決してその成果が「プロの仕事」になるはずがない。というテイでデザインも同じかな?よくデザインの基礎知識を学校で学んできた人が作品を見てくださいとなるが、それを見て何を判断しているか?実は何も判断できないのである。まして、そんな基礎知識もない表面的にデザインスタイルだけをソフトでオペレイトしてプリントアウトしたモノがデザインだと思えてしまう「誤解力」が怖い。しかし、それでもそれらをデザインと呼ばないかというとそうでもない。それも実はデザインなのであるが、切り刻まれたマグロを「お造り」と呼ぶのか?斬新奇抜なザンギリ頭を「ヘアスタイル」と呼ぶのか?というボーダー。

 で、プロっぽいデザインをする環境はいくらでもあるので、1億人総クリエーターってことで、パソコンやソフトやクラウドでクリエティブすればいいが、お金を出して食べたいマグロの造りに仕上げるために、お金を貰ってヘアカットをするためには、そっち側にいてはダメ。こっちとそっちは意外と距離があるんですね。何が決め手か?それは簡単、こっち側の人はそっち側の人のことがよく見えるのですが、そっち側の人はこっち側の人のことが見えていないのですね。誠に感覚的なお話ですが結構このテイは芯を喰っていますね・・・。