5698件。

 クラウドに穴が開いた。大手サーバ会社のクラウドデータの完全消失。その被害件数が5698件。この数字は多いのか少ないのか。その被害額をこのサーバ会社は保証できるのか?この不徳の事態にそなえた保険はあったのか?いやはや恐ろしい世界です。サーバがどうなってこうなるのかは知らないが、経理上のデータや顧客データだけではなかったはず。全てをクラウドに依存したばかりにこうなってしまった時に「想定外」だったと諦めることに人間は慣れていない。しかし、クラウドとは両刃でこのような不徳の事態に備えるというのもノウハウとして学ばなければならないのか。これが便利を手にする側面なのかもしれない。

 同様に、もうすぐ大飯原発が再稼働を始める。自分自身が生まれ育った地元がこんなことでホットになるとは想定外である。橋本知事は関西電力のことを精一杯のその立場で言及しようとしているが、最近は予定調和として次の段階にシフトしているように見える。つまり、この再稼働を決定した世代を見切るという判断。もう、この国は大飯原発の再稼働を決定し決定を促した世代に翻弄され続けている。この世代は恐らくこの日本の経済の大多数を管理して最終決定権を持っている世代。その世代が正しい判断をできないのなら、次の世代がもっとしっかりしよう!というスローガンである。しかし、どの時代にも「正しい」はなく、「しっかりしよう!」レベルの抽象的なモチベーションでは、どこかこの本土内に膨大なレアソースか燃料ガスが噴出しない限りこのままプレートを残したまま沈没するだろう。

 教育の現場でもこれらは同様にその世代が戦後の価値感とシステムをコピーペーストしている。それが、継承だと誤認しているのをどこかでリセットさせるタイミングが必要。必要だった。3.11はその絶妙なタイミングだったとも言えなくないが、それでも、フラット化のシステムはまだまだ健在だったということ。それが、原発再稼働であり、5698件のデータ消失とどこかがバタフライエフォクトのような気がする。

 で、本日、富士山開山。今年も充分にトレーニングはできていないから苦しい登山になるだろうが、それでも、あの場所に立ちたいと考えている。富士山山頂には何もなかったが、また、そこに行きたくなる気持ちは確実に心に刻印されている感覚。つまり、動いて、考えて、創るという、体、心、技術のバランスを崩させる情報を排除しスルーし、いいサインを自分の手に馴染ませることがもっとも価値があるということ。逆にそれ以外に翻弄されぬよう迷いながらでも前に進みたい。

 5698件の皆様、この度はご愁傷様でした。クラウドの神様はいたずら者ですよね。ウチも気をつけよう、バックアップバックアップ。