「雨」。

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 「日本画モダン」というスタイルなのだそうだが、それはまぁ、どうでもいい。しかし、この絵、最初に見た時からインパクトは小さいが記憶に残っている。日本の慣習というか文化というか生活様式の一部分を見事に切り取っているというスタンスに置いていつも事ある毎にこの絵が頭に浮かぶ。それが何故だか理由は明確ではないが、瓦の上に降り始めた雨というこの切り取り方のセンスが心に残っているフィーリングである。細かく文章化すると画面の校正や彩色の巧みさなどが上げられ批評されているが、その文章化されたこの絵の分析の向こう側にこの絵の真価みたいなものがあるように感じらる。それは何だろう・・・?と。センスとひとことで言ってしまえばそれまでなのですが、つまり、これは、福田平八郎さんの時間とでもいうのだろうか、それがこのシンプルで明確な「モダンさ」に完璧に封印・刻印されている絵なんだろう。これが作家・画家としての究極の至高のような気がする。

 うんうん、こんな1枚の絵を残せたら最高だろう。