常識からはみ出す生き方。

 場所にも、時間にも、常識にも、とらわれない生き方とは?というテーマの書籍がある。講談社から出ている「常識からはみ出す生き方 ノマドワーカーが贈る「仕事と人生のルール」。クリス・ギレボー著 定価1,470円。広告にはこれだけの情報しかないから、逆に刺激的である。あとはイマジネーションを膨らませて捉えてみると、さて、この著者が定義している「常識」とはどのような設定だろう?とまずこれが最初のアプローチとなる。必要のない常識と必要な常識に分かれるはずだから、現代の常識がどのように規定されその部分に対する洞察や分析が著者自らの経験から紐解かれていると推察するのが正規のアプローチルートだろう。で、その著書を書籍として講談社が出版している事実がこの価値観にひとつ大きなリアリティーを与えている。それがこの書籍の価値の部分でもあるわけで、あとは、興味を持った人がこの内容について自分自身の価値観をどこまでリフレクトできるかでこの著書に対する価値が浮沈する。その対価としての1,470円が安か高いかはポテンシャル次第。これが書籍の価値の縮図。

 で、このアプローチは常識的か否か?何も核心の部分で非常識な人は書籍などにしないはずですし、講談社も非常識極まりない人の書籍を出版しようとはしないだろう。つまり、その範囲というかレンジの中での「常識論」がどこまで突っ込んでいるかがこの書籍を購入するかしないかの分岐点だろう。

 常識スレスレ、非常識スレスレをステルスするならば、その高度を正確に維持するための計器が必要であり、それ相当のスキルが必要なはず。読み手のポテンシャルを選ぶこのミサイル、さてさて、どこに何発着弾するのだろう。1,470円でちょっとたくましい生き方ができた気になれるならこの代価は適正ですね。