アイデアは才能では生まれない!?

 売れるアイデアを生むために、誰でもできる手法がある!とのこと。それは、美崎栄一郎著の「アイデアは才能では生まれない」という書籍の広告のキャッチ。「常識を壊し、全部逆で考える」「問題解決への意識が「ひらめき」のペースをつくる」「経験と知識で「結び目」を見つける」「アイデアをつなげてストーリーをつくる」「情報をつなぎ合わせて「創造的瞬間」を導く」などなど、とても魅力的なフレーズの一端がちりばめられている。なるほどなるほど。ヒット商品のアイデアを世に出した8人の思考法を公開!というテイの書籍です。

 仕事という側面で「ヒット商品」は誰でもどの会社でも出したいと願っているし、ヒット商品が生まれる仕組みというかプロセスの中で「アイデア」という存在がどう機能しているのか?そもそも「アイデア」とはどういう思考のどういう存在のどういう価値のモノなのか?ちょっと、センスと同義のようなこのキーワードの実態は何だろう?また「売れるアイデア」ということになると、相対的な意味において、関係性は近く、しかしながら、その関係性において対極に離れれば離れるほど俯瞰でモノゴトを捉えられ、そこでひらめく何かをアイデアというのかなとも考えるし、「ひらめく」という電光石火な非論理・非言語中枢の落し物に必然性とタイミングを装備できるなら、これは正に平成の錬金術。しかし、錬金とは幻想であるから素敵なのであってという論理の元、全て(118プラス未知の元素達)の元素が「Au」になるわけではないことも知識として正解。
 
 だから、そのことは周知の想定内として、それでも、人間は「アイデアは才能では生まれない」と規定されれば、興味を持つのが自然。この摂理をマーケッティングして出された書籍が現代の社会構造の中での物理定数として「増版」になっているリアルが価値感の原器の単位を担う。それは分かっている上で、やはり、人間は「C」を「Au」に変えたいという本能を持っている。

 で、「才能」がハードかソフトかという考察と、「アイデアが生まれる」という部分のそもそも「生まれる」という表現でいいのか?という提起がさらにこの書籍への興味を駆り立てる。