あなたの腰痛が治りにくい本当の理由。

 「科学的根拠に基づく最前線の治療と予防 あなたの腰痛が治りにくい本当の理由」という紺野愼一著の書籍がある。整形外科医であり医学博士である方の書籍。「名医が明かす腰痛の真実!」「あなたの腰痛がなぜ治らないのか、どうすれば治るのかがはっきりわかる本」「腰痛の治療法は100種類以上。しかし、その大部分に科学的根拠がない。腰痛に関する正しい知識を持ち、信頼できる医療者から科学的根拠に基づく適切な治療を受ければ、あなたの腰痛は必ず改善に向かう!」と言い切っている。また、「腰痛の85%は重篤な病気ではない。椎間板ヘルニアの90%は治療しなくても自然に治る。骨や筋肉、椎間板などの異常が腰痛の原因とは限らない。体の問題に心理的な要因が加わると腰痛がおきやすくなる」という気になるフレーズがこの書籍の広告文には記載されている。なかなかここまで言い切っている文脈は心地いい。

 で、科学的根拠についてですが、科学的根拠のメリットは明確であり判明している事実と実績だけを組み上げているだろうから安心感がある。占いとか気功だとかパワーなんとかに心を動かされてメンタル的に活性化することは心で生きている人間だから時に有効であるとは思うが、心と体の相関性をそんなにゆるい言葉や哲学や論理でリンクするとは考えにくい。しかし、世の中「信じる者が救われていると誤解」は慣習として文化としてもしくはビジネスとして成立しているから、そこを掘り起こすつもりはないし、自分自身の精神的な活性化が身体と深い相関性があることもなんとなく理解しているつもりだから、ここの全否定はナンセンス。だからこそ、「科学的根拠」という哲学に人は安心感を覚えるのかもしれないと思っています。

 さて、「椎間板ヘルニア」が頸椎と骨盤の上にある診断された私にしてみれば、この「90%は自然に治る」という文脈はリアリティーが高く重い言葉である。実際、40歳頃から2~3年、ヘルニアにかなり時間と労力を浪費した。飲み薬、漢方、注射、日々のケア。首のヘルニアは左手を痺れさせ、骨盤の上のヘルニアは左足を痺れさせた。ほとんど毎日杖をつき、階段もひと苦労。寝る時もどの体制でも腰が痛い。朝起きる時、目が覚めてから15分ぐらいは起き上がれない。こんな2~3年間は確かに精神的に辛かった。しかし、体育会系の私は野球や陸上の練習でいろいろな部位のケガや故障に見舞われてきた。おっさんになってもまたか・・・と辛い状態もあったが、最初は簡単なストレッチから懸垂とねじらないタテの体幹のトレーニングを始めた。歩くことさえ腰のヘルニアには負担になるから、ジョギングもできない。腰と首に負担のないように、腹と背筋、両手と両足の筋肉をインナーから鍛える方法をネットや書籍で調べまくった。そして、毎日、コツコツと実践していた。結果、3年連続富士山にアタックできたし、懸垂の効果で、ロッククライミングやボルダリングを少しかじれるようになった。しかも、41歳の時に「ゴゴルフ禁止令」が出されたが、なんとか以前の90台でスコアはまとまっている。楽しい釣りもできるし、勿論、仕事に対しても持久力と集中力がおっさんレベルではあるが、維持できている。

 そこで、この書籍が目に止まったということ。そういえば、ヘルニアは治ったのか?基本的に楽観的な考え方の判明、びびりの私は自分自身がこの90%だとは考えない。10%のひとりだと考えているので、今までと同じく日々のトレーニングをするだろう。ただ、自分自身が実践してきた考えとこの著者が言う、科学的根拠の相関性には興味がある。どうしようかな?ちょっとチェックな一冊ですね。

 ヘルニア、完全に治っていたらいいのになぁ・・・。