新しいデジタル革命。

 インターネットがもたらす経済社会の変革を予言したベストセラー「ロングテール」「フリー」の著書、クリス・アンダーソン米ワイアード誌編集長が「新作業革命」を提唱しているらしい。今度はネットが「ものづくり」を変えるという。米国で始まった新たなムーブメントの正体についていろいろ語っている。まず、「民主化」が起こると。「新しいデジタル革命」は、今までと何が違うのか?「これまでの革命はパソコンや須スマートフォンのスクリーン上、つまり2次元の世界で進んだ。これから始まる革命は3次元、すなわちも「ものづくり」をも変える。」と。具体的にはインターネットにつながった3Dプリンターやレーザーカッターといった卓上サイズのデジタル工作機械を使って、これまで大企業にしかできなかった「ものづくり」が、一般の人々にもできるようになった。

 「装置がなくても製造を請けネットで設計図を送れば、自分のデザインを形にしてくれるという仕組み。2次元デジタル革命では、それまで表現手段を持たなかった一般の人々がメデァイ企業や映画会社と同じように、自分たちが創ったコンテンツやソフトウエアを市場に届けられるようになった。それと同じ「民主化」が製造業でも起きる。眠っていた膨大な数のアイディアや情熱や創造性が流れ込み、新しい市場が生まれる。アマチュアが明日の市場を創る。だから新産業革命なのだ。」と提唱している。なるほど。そりやそうだ。これは分業ではなく、誰がどのようにイニシアティブを取るかという旗取り合戦なのである。もう、プロもアマも物理的な境界線がなくなるまさにのボーダーレスな時代。

 では、何がその格差につながるの?それも、各段に多様性を帯びている。しかし、そもそも、多様性こそが根本の起こりであったはずなのだから、何かの原因で理由で背景で収束されていたベクトルが本来の流れに戻ったとも言えなくない。では、何故、収束されていたかを民主主義にお仕着せるのは簡単だが、そうではない、個人レベルの怠惰な依存性もあったことが、インターネットでデジタル技術で加速度的に流れやすい潮流に戻されたと見るべき。

 ではでは、「大量生産主義」はもう消えてなくなるのか?そうではないだろう。人間の本能が交わることを本能で欲している以上、傾向やパターン化は自然な複製のシナリオ。個体と個体が交わることの本当の価値を知っている、というか、それが生物の本文なのだから、そこを別の理由で意固地に仮説することのほうが毒。ならば、この時代、本当に意識化しなければならないのは飽和している「薬」から解放させるための処方箋だろう。つまり、これからの時代に必要なノウハウは「解毒剤」ではなく、「解薬剤」なのかもしれない。その究極と言えば「死」をどう処理するか?健康、長寿、永遠の美は言わば「薬」。慢性化したこの作用を解するのは何か?「新デジタル革命」はその処方箋のファーストステップかもしれない。