ランキングの罠。

 という田村秀著の書籍(ちくま文庫740円)がある。世の中なんでも簡単にランキングで評価が決まるもの。学力、国家の競争力、インフラの充実度、なんでもかんでもランキングすると何故か深い根拠もさぐらず上位のモノに気持ちが動く。たぶん人間の本能の部分で少数派より多数派に属したいという能力が作用しているのだろうし、それが本能で「安心・安全」だとDNAに記述してある生き物なんだろう。しかし、ネットやメディアのランキングは調査方法によって様々な結果が出ることが多いらしい。何基準?というお話をスルーして、「第一位なら安心」を鵜呑みさせたい鵜飼いがいるのだろう。つまり、ランキングする場合の調査対象は?どのようなアンケートのディテールだったのか?などなど、そのランキング結果へ導くための情報の信憑性の方が実は重要。まさか、今でも「視聴率」みたいな幼稚園児のホームルームのような、介護施設のお楽しみ会ノリの緩い物理数が幅を利かせているのもその本能がゆえ。でもこの「ランキングデータ」や「なんとか率」で大きな金が動いているのも事実だからこの本能、あなどれない。逆に上位だから安心ではなく、下位でも価値を発見する人は自分のベクトルで生産的な判断をしているだろうし、「ランク外」のような別ベクトルの価値をパラレルに分析・検証・洞察する能力も現代は必要。だから、結婚できない人が多いのだろう。情報過多になり、本能が鈍化しているだけだろう。いやいや、情報時代を仕掛けた人間(ジョブスとか・・・)の狙いは「多様性の推進による進化と進歩への啓蒙」ではなく、「本質の隠ぺいと本能の鈍化」かもしれないな。外典的に言うと・・・。

 ちょっと、気になる書籍ですね。