メゾチントだろうな・・・。

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 やっぱり、銅版画の作品は心が落ち着く。さらにこの着色はメゾチントだろう。芸大の頃、多くの友人が油絵のゼミに進んだのに銅版画ゼミを専攻したのは2人。芸大でゼミをとるなら「油絵ありき」だったのに対して何故かその時は油絵に心が動かなった。なんでしょう、そんなのいつでも描けるだろう・・・ぐらいの魅力しか感じなかったし、みんながやることなんて・・・という天邪鬼モードも作用したのだろう。しかし、ことある毎に銅版画を見るとやはり心が落ち着く。やはり、ただの天邪鬼モード意外にも何か銅版画の魅力の細い琴線に触れていいたのだろう。細く黒インクのアナログのラインがタッチが幾重にも重なる銅版画は自分自身最高の表現です。なかなか銅版画をするための機材と場所となると条件があるので厳しいのですが、いつか(近いうち)必ず、銅版画の工房は作りたいと思っています。いつでも工房に閉じこもり銅の板にニードル一本で自分の世界にどっぷりダイブするのは自分に合っていると思います。というか、筆よりもニードルで絵を描くというタッチがどこまでも好きなんだろう。

 いやいや、いいですねエッチング。

 薄暗いゼミの実習室で春でも夏でも秋でも冬でも、一日中、銅版にニードル一本で8時間。このテンションをペン画でやった日には、カミさんから「マルキジルシ」というありがたい言葉をいただくことしばしば。でも、絵を描いていることが好きで心地いいから仕方ない。できれば、それで生活ができたら・・・とも若い頃は考えたが、それはまた違うこともリアル。飯を食うための絵なんてやはり正解ではない。絵は絵を描きたいという気持ちの時にだけ紙にキャンバスに銅版に向かうのが正解。