絵を描く。

 絵を描くことがただ楽しかった子ども頃、芸大での絵を描くということに向き合っていた頃の気持ち、仕事としての芸術をどうして自分自身に順応させていったのか、デザインという仕事の現場で起こったこと。これらがすべて今現在の自分自身のデザインの仕事にフィードバックされている。そう考えると全ての失敗やつまづきが自分の経験則になっているという実感。終始いつも「絵」という存在が自分の軸だったことで今この気持ちがある。これからどうなるのか?これはポテンシャルの問題でもあるが、恐らくこのままの性分でデザインの仕事との相性は変わらないだろう。価値感という言葉では到底括れないほどのリアリティーとディテールがある。どこかで整理しなければならないという焦燥というかいい意味での危機感が常にいろいろなクリエイティブの思考を根底から支えてきた。この流れで簡単なゴールを安易に設定して小さい達成感に酔いしれることは簡単だが、決してゴールはない。また、試行錯誤を繰り返せば繰り返すほど正解はないと知る。ではなんのために?と考えるのではなく、あるがままを受け入れただ淡々と自分のスタイルで歩を進めるだけ。新しい紙に鉛筆を走らせるようにただ取り組むことが大切だと思います。50歳までにこれらの気持ちをまとめひとつのコンテンツを創出できれば、また、その次の景色が見えて来るような気がしています。それは絵を描く時の感覚にシンクロする。