ドリル的アプローチ。

 昔、ある会社のロゴマークを作成する仕事を受けた。グラフィックデザインの仕事においてロゴマークの作成という作業はいろいろなセンスやスキルを試させるいい案件だ。言葉で一生懸命やっていることを切々と伝えても、そのレベルのお話はデザイン力とは無関係。デザインの仕事に言葉の量は全く無関係だ。どんなにセンスやスキルがあるのか?小手先でやっているのか死に物狂いで取り組んでいるのか?一年費やしたのか短期間で仕上げたのか?などはコンテンツ(成果物)には関係ない。関係づける人は意外多いが・・・。企画主旨が緩く担当者のポテンシャルが低いとその低さに引っ張られるパターンにはいつも注意しているし、当然、モチベーションが高く、ポテンシャルの高い人には必然的に高くなるという仕組みが人間の本性で、言葉で「頑張っています」では人は動かない。特にクリエーターは動かない。ロゴマークは感覚的でありデザインのアイディアやセンスを利かすこともできれば、シンプルに感覚的にロジックを無視してサクッと創る方が完成度が高くなる場合もあり、一概にこの方法なら必ずロゴマークの完成度が高くなるという正攻法はない。ただ、ないだけに、その苦労が楽しい。そのロゴの場合は保険会社のパンフレットと名刺を作成するためのロゴマークだったが、ラフスケッチ1時間、イラレの作業1時間の2時間で完成した。確か3案作成したが、どれもお客様は気にっていただき、3日間迷われた末、ひとつが決定した。たった2時間でロゴマークを?となるのだが、それまでに、私はいろいろな保険会社のロゴマークを作成していたし、書籍やパンフレットなどの販促ツールのロゴマークもたくさん創っていたから、その案件の主旨を理解して2時間で創ることができたのだ。まぁ、この流れや詳細はどこかでドリルにして説明するが、プロというのは一生懸命さの物量ではない。そこに至るまでにどれだけスキルとセンスとポテンシャルを蓄えてきたかが勝負だからだ。

 さぁ、このあたりをどのようにドリルで表現・消化しようかな???