大切なこと。

books131021.jpg
 「ブランド化」という言葉はもう死語かもしれないが、それでもこの言葉は永遠に不滅だ。私はいつも、「いわゆる高級ブランド」が嫌いだ嫌いだと言っているが、実は「過剰に高級」であることに価値を感じていないから。だが、実はそうではない。ブランドとはそういうモノではないからだ。

 例えば「日本のモノづくり」というフレーズはとことんまで絞り込まれているがもう一滴も絞り出せないほど乾燥している。モノが乾燥してミイラ化しているのではなく、そこを掘っても小判は出ないということを知らなかっただけ。存在しない価値にベールをかけて、ただ期待させられていただけかもしれない。でも、孤立した集落にある日、「ブランド」という大きな桃が流れきた。流れてくる時代になったからだ。桃太郎は鬼を退治できると同時に鬼の存在を村人に知らしめた。桃は食べるモノだが、時に桃太郎が出てきて鬼を退治するということもする。桃は美味しいフルーツだが桃太郎を出せることもできる。サンタも天使も悪魔もどこにいる?それは人の心の中に生きている。誰も知っていることが実は桃がなければ気がつかないことが多い。

 大切なこととは、桃は食べたら美味しいということと、たまに桃太郎が出て来るかもしれないということを常に心に置いておくということ。