一番大切な能力。

 貪欲に情報を収集しようとする姿勢はこの仕事を始めた26年前から変わらない。また、芸大の頃ならば、福井から大阪に出ていろいろな刺激に触れることで、貪欲に求めるという意識や行動が加速した。現在もそのまま加速しているという意識と状況の中、手当たり次第に収集できる「気になるモノ」に触手を伸ばし続けている。世の中に情報が溢れていると言われてるが、具体的にあふれている情報と自分自身との距離感を推し量りながら思考し行動している。貪欲であるということや、情報で頭を満たしていることのみがポジティブさを実感できると思ってきた。デザインの仕事における新しい技術や知識や思考などのスタイルを自分自身に取り込むことと、日々取り組ませてもらっている仕事への適用にのみ注視してきたのだ。あと6ヶ月あまりで50歳になる。この状況で一番大切な能力を確認することができた。それは、デザイン表現やコンセプトワークにおける思考術ではなく、もっと基本の能力だ。その能力が何を成すために必要な能力かと言えば、この年齢だから「すべて」だと言える。根拠もあるし確証もある。そのことが嬉しくもあり苦しくもあり。