「デザインは、呼吸する。」と。

 「デザインは、時代を呼吸する。「今」のではなく、「次」の時代を。それはアートであり、ライフであり、時代を先取りするストラテジーであり、未来の見取り図そのものであるかもしれない。時代の歩幅は大きいが、「次」の予感は、この年鑑の中にある。今年のADCは「読む年鑑」です!「ADC展」作品のほか、約8500点の応募があった2013年度審査会にて、ADC会員の厳しい眼によって選ばれたおよそ1000点の秀作が掲載されます。各界の筆者による社会・デザインの潮流に対する評論とADC会員による受賞作品や広告デザイン、表現についての発言をまとめた、別綴じの冊子が付きます!」という書籍のご案内メルマガが到着した。「呼吸する。」とはなかなか練り込んだフレーズだ。日本を代表するデザインが集結した書籍であり、デザインの指標ともなる一冊だからこそ、このフレーズが成立する。

 デザインはアートでありライフでありストラテジー(戦略)であり未来予想図であると。確かに間違いない分析だが、私はその先にまだ大きな結論があると考えている。日本のデザイン業界の最高峰でもあるデザイン年鑑をどう捉えてどう思うか?なのだが、「呼吸」だけではデザインの価値を文章化できていないと捉えている。言葉遊びとしてではなく、真理に対してどこに立つかの問題。「何故、呼吸しているのか?」を見極めないと最高峰の図鑑もただの美しいゴミになるのだから。