センスの磨き方。

 「センスの磨き方」という書籍がある。「あなたのセンスを磨く46の質問?」というトミタ・ジュンさんという著者の書籍だ。「一冊の本との出会いが、人生を根本から変える」というスローガンのアチーブメント出版社から出版されている。第3版とのことだから、恐らくいい感じの書籍なんだろう。事例として「見栄をはっていますか?」「自分でパンツを買っていますか?」「合コン、真剣にセッティングしていますか?」「英語の勉強をしていませんか?」という質問があり、なんとも興味深い質問である。

 まず、「見栄」についての質問の答はYESだが、この著者が「見栄」をどのように定義しているかが不明なので、「そのニュアンスならNOかな・・・」ともなりかねない質問だが、世間一般的に想定できる「見栄」でいいなら答はYESだ。見栄と一言に言ってもいろいろなニュアンスがあるし、ケースバイケースでもあるので、何に対してどの程度の虚栄からがこの著者の言う「見栄」なのかを知りたいという興味がある質問だ。しかし、見栄をはっていない人ってこの世の中にいるだろうか?

 「自分のパンツ」については、独身の時は自分で買っていたが、現在は結婚しているのでカミさんが勝っているが答。そこで、「自分のパンツ」がセンスとどう関係しているのだろう?と考えさせるトラップなのだろうが、それは「パンツ」でよかったのかな?

 「合コン」についても独身ではないので、参加していないし、セッティングということは幹事をしているか?という質問なのだろうか。だとしたら、私は合コンをセットアップする機会には恵まれなかったので、この質問は分からない。現在49歳で、合コンのセッティングをしていたとしたら、それはそれで、センスがあるのだろうか?

 「英語」については勉強はしていない。ただ、映画を観る時は日本語字幕を消して英語で観ているし、好きな小説は原作を読む時がある。とは言え、英語力が充分にあるわけではない。英語力については、TOEICで何点とれるか?というあれが分かりやすいモノサシなのだろうが、無謀にも英語留学した時、N.Y.の大学でTOEICのテストを受けたが、400点ぐらいだった。あの頃から特に勉強はしていないので、恐らく、英語力は下がっているだろう。英語力が下がっているからと言っても外人に対するアレルギーは全くない。上海の空港で強面の空港の職員がいたが、普通に英語で出口を聞いた。英語の勉強をしていたらセンスがあり、していなかったらセンスがないのだろうか?

 と、この例題でイメージを膨らませてもこの書籍のストライクゾーンは見えてこない。つまり、買いましょうということだろう。自己評価として私は「センスのない人間」だという劣等感があるので、こういうタイプの人間はこの本を買う、最も理想的なターゲットなのだろう。