イラストレーターというソフト。

 イラストレーターというソフトは実に万能だ。もうグラフィックデザイナーやWEBや映像の分野でも、専用のソフトとイラストレーターとの組み合わせは必須。これがないと始まらないというツールだろう。しかし、このソフトを基本から覚えるためには然るべき費用と時間がかかることも現実である。このソフトを使いこなせればプロのデザイナーとして成立するのだから。だからと言って、特別な表現が得意なわけでもなければ、オフィス系のソフトのように複雑なテキスト処理をするわけでもない。やっていることは基本の基本ばかり。しかし、様々な現場で活用するためには活用術の基本原理を知り会得する必要があるというわけだ。一般に書店で販売されているテキスト本は基本原理を割愛しているという声をよく聞く。実際、私自身が基本原理を市販されている書籍から得たわけではないから分からないのだ。テキスト本には後処理や表現手法は網羅さえているためそのヒントや表現手法に興味が生まれた時だけ読む程度。では基本原理は何で覚えたのか?それは実践の仕事の中で覚えたのだ。これはバージョンが20になろうが変わらない原理なのだ。ここさえ会得しておけばあとはポテンシャル次第なのだ。

 しかし、原則はイラストレーターというソフトを会得する前に、必ずデザインの原理を知ることだ。これが一瞬でも前後すると、大変なことになるから注意したい。イラストレーターを覚えてからデザインを覚える(同時の場合もあるが同じ)デザインの学生が多いようだが、これは誠に不幸な出来事だ。その順ではイラストレーターの機能を充分に活用することが難しくなる以上にデザイン力さえも未熟のままツールを得てしまうからだ。何故?と聞かれることが多いが、何故?とかなどと理由は言葉にできないほど重要なことなのだ。羽が生えていないのに鳥が飛ぼうとすることと同じぐらい優先順位が逆なのだ。