優しい日本人。

 「参拝」を巡り混沌がまた表出してきた。意識の下層に封印していたことが赤く高熱に噴き出す時、当然のように多くの混沌が火山灰のように舞い上がる。風化させないこと、国際情勢を鑑みること、いずれも日本にとって重要なことだ。不完全な人間の歴史、不完全な世界情勢、不完全な日本の軌跡、そして、不完全な人間。正解を求め続けているからこそ表出する混沌が、時間の経過と共に黒い岩になるように、心の傷が次の傷を生まないことを祈るばかり。優しい日本人像は決して政治の世界だけではないが、日本の「優しさ」は世界に誇れる心の機微であり類稀なる美学だと思う。流動的に風化させ曲解するのではなく、素直に固形化・形骸化させフラットに淀みなく捉えたい。誇張も卑下もなくニュートラルなレベルを生み出すことができたら、「優しい日本人」は恒久に存在感を失わないだろう。