オーバークロック

 CPUの演算速度を上げるあれだが、私はあまり興味がない。スペックを上げることや、自作でPCを構築することに興味がないこと以上に興味がない。自作のパソコンで処理能力とコスパを比較して得られるメリットとリスクのバランスが悪いからだ。知識のない人間が演算速度を上げることだけの目的でプラットフォームに手を入れるのがメンドクサイ。仮に一般購入価格の50%で同スペックのPCが構築できたとしてもメリットだとは思わない。趣味の世界だとも言えるし、クリエイティブの世界とは別次元の属性だと捉えているからだ。手作り感満載のプラットフォームでデザインの仕事をすることに慣れていないだけだろうが、現段階でその取り組みをスマートだと捉えたことが一切ない。例えば、車でもバイクでもそうだが、カスタマイズして一喜一憂している人がいる。否定はしないが肯定もしない。車もバイクも最高のプロフェッショナルの工業デザインを施し、最高の工場で最高のスタッフが世の中に送り出している商品を、中途半端な素人が、見苦しいパーツや機能を付けたり削ったりして、商品の仕様やルックスのクオリティーが高まるはずがないのだ。例え同じ知識と同じ技術を持っていたとしても、私はそのフィールドにダイブしない。オーバークロックもマシンの寿命を縮めるだけの短命なお遊戯のような気している。ただ、お遊戯だけに楽しいのだろう。なんでも勝負をして勝つことは快感だが、瞬間風速は要らない。穏やかに心地良い風がいつまでも吹いてくれることだけを願っている。お仕事も人生も同じ。

 ただ、常に自分の限界を探究したくなる気持ちはあるが、外因にそれを求めるのはリアリティーに欠けるから興味がないのだろう。常に内因に対してのオーバークロッカーでありたい。