2014年03月 アーカイブ

50インチ

 一般的に1920pxあれば「美しい映像だ」と思い込んでいたが、それは20インチレベルのモニターのお話。50インチで美しく写真や映像を見せる場合は1920pxでは足りない。単純にモニターの解像度が72として、50インチだから、3600pxなければ同等にならないのだ。しかし、3600pxの写真や映像を編集するって相当のスペックが必要になる。私のPC環境としては最速のCPUを16GBのメモリで走らせているが、ソフトもオーサリングも3000を超えると悲鳴をあげている。だから、「ゴミバコ」なんだと。一足先を見据えるということはこういうことなのだと、遅々として進まない作業行程バーが進む速度を眺めて腕を組んでしまった。「ゴミバコ」の最速モデルを最高にチューニングしたら80万円を越えてしまうようだが、このスペックは成り金悪趣味タイプのデコレイティブなウオッチやビンテージバイアスのウエアと比較した場合、私は圧倒的に「一本!」だ。どうやら、50インチでも美しくを目指さなければいけないようだ。

 ま!写真を美しく見せるためには必ずしも「ピクセルの数」だけではないのだから、同様に多様なデジタル&アナログテクを駆使しながらも「美しさ」を目指すわけだが、描いた餅を実際に食べたことのない人では2個目の餅は描けない。

 具体的なツールとすると、「ゴミバコ」と「イオス」だろう。

CUBE

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 東京のアクリル製品専門店から到着した各50ミリ辺のキューブ。透明のアクリル素材のモノとスモーク処理された少しく不透明な素材のキューブ。理由は分からないが見ているだけで、テンションが上がる。美しい。

傾向

 どんな状況でも傾向がある。カオスという言葉があるが「混沌」もひとつの傾向だ。また、歴史上の金字塔を列挙にも傾向がある。原理や原則に真理があると頭で理解していても、日常生活レベルのディテールにそれらがどこまで影響しているか認識レベルでは割合的に非常に少ない。相対的にも絶対的にも「少ない」と収束することは危険だが、実感として私は少ないタイプなのだ。しかし、原理や原則は確かにあり、万象に密接につながっている。ならば、つながっていることを意識するのかしないのかを何に対してどのように影響させるか、関連させるかで生活面や仕事面で生み出される成果物の精度が決まるのだ。つまり、個人差の「傾向」こそがもうひとつの真理だと僕は捉えてる。強い意思と意識が全てにリンクしていることを踏まえて、傾向をコントロールできれば、成果物を自由に操れる、操りたいという意識だ。
 いや、傾向に対して、確率や分布や属性を適用し精査することも大切な半面、その裏(表)にある個から生まれる傾向もコントロールしなければ、的を得ることができないのだ。的とはつまり「人生」である。
 例えば、「好きな仕事をしたいが好きな仕事では生活がままならない。」という人がいる。この場合の「好きな仕事」とはどんなフレームや属性で規定し、自分の座標のどこに配置すればいいのだろう?と考えみる。「好き」に関連する世の中の傾向と、自分の中に蓄積してきた「好き」の傾向の間になんらかの誤差や摩擦が生まれ、好きな仕事への情熱や思考や技術が成立しなくなったのだとしたら、その誤差や摩擦を適正に解消すれば自分の正しい傾向が生まれるのではないだろうか。そして、その裏にある「好きな仕事で生活する」というタイプの人は「好き」に対する意識が「ままならない人」と比較して真逆の捉え方をしている傾向がある。つまり、表が裏であり、裏が表なのだ。誤差と摩擦から生まれる葛藤やジレンマを孤立させることなく、表裏一体と捉え、自分の中で自由に融合させ操ってこそ、表と裏が同期する。このバイアスは万人の万象に強く影響を及ぼしているはずだ。だから、今まで探究してきたし、これからも探究していく。傾向とはエネルギーが通るルートなのだから。

#1 石

冬の琵琶湖。越冬の鴨達が湖面にたくさん浮いている。
岸の近くで湖底にある藻をついばんでいたり、岸から離れた沖でさざなみに身を任せている。
湖畔にたたずむひとりの男。
「くそっ!俺はいったい何をしてるんだ!」小さな石を握りたたずんでいる。

「おいおい、黒井君、何やっての?またエラー出ているよ!同じことなんども言わせないでよ」
製造工場のライン現場で金型から吐き出される金属部品の最終検品ライン。
隣には若い女性や年配の女性が同じ検品作業をしている。
「隣のはるかちゃんの方が仕事の精度が高いよ。これは高価な検査機械なんだから、ちゃんと作業ポイントを理解して検品作業してくれれば、検査精度は機械が上げてくれるの。余計なことばかり考えて、集中力が足りないんじゃないの?給料だけの能率は上げてね」
「はい。」検査機器のモニターを見ながら小さくうなずく。
「じゃ、俺は行くから、引き続きよろしく!」検査ラインを離れていく上司。
「黒井君、気にすることないよ。流れてくる部品が悪いんだから、
検査精度を上げるのなら、もっと、前段階の精度をあげないとね。」
隣のはるかが黒井に優しく声をかける。
「ありがとう、はるかさん。」
作業を続ける黒井。

男が握っていた石を琵琶湖に向かって力いっぱい投げる。
すぐに振り返り湖畔から離れていく。

「ボチャン!」石が沖に浮いている鴨の間に大きな音をたてて落ちてくる。
一斉に飛び立つ鴨。

湖畔から120mの沖に大きな波紋が広がる。

オレンジ色の湖面に広がる波紋に浮かび上がる文字。

BLACK DOGS

チャレンジ!

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 自分より強いモノ。この切り口がなかなかできそうでできない。あの鬼の設定、桃太郎の設定、日本の歴史を現代に昇華させる強いアプローチだ。いつまでも古き良きではなく、現代仕様に変換させてからメッセージを込めている。ただ「カッコイイ」とか、ただ「技術が高い」ではなく、「今」の捉え方の違いでこうもクリエイトはリアリティーが高まるのだ。歴史や理論は大切だが「挑戦する心」を失っていては、宝箱の蓋は飽かない。

南青山の梅

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 西麻布のお得意先に向かう途中の道で梅の木を発見。こんな東京のこんな歩道の一角に、都会の風景の中にただ一本の梅の木。見事な花を咲かせていた。
 「へぇー、ちゃんと地面に立っているやん」と素直につぶやいてしまった。人は足で歩ける分、ふらふらし過ぎなんだろう。