不思議な語感

「新規事業開発のためのマーケティング戦略立案セミナー」というタイトルについて。さらりと読み流せば別段ごく普通のセミナータイトルだが、じっくり向き合うと不思議な語感を受ける。

まず、「新規事業開発」とは具体的に何を指しているのだろう?飛躍し過ぎかもしれないが、「新規事業開発」ということは、既存の第1次~第3次のどの分野も包括しているのだうか?第6次産業的なノリの語彙も創造されて久しいがそれは概念的なニュアンスが強く本質は1~3に分類されるはずだ。マルチにグローバルにを合言葉に商材やコンテンツを融合させたとしても、この取り組みは根幹になるソースを多面的に捉えているだけだから、結局、ソース本体が変容しているわけではない。発信する経路が多様になっただけで本質・真価は変わらない。逆にノイズを含有する余地が増え、スピード感に悪い影響を及ぼすことを危惧したい。その「新規事業開発」のためのからの、マーケティング戦略立案となると、コスタリカの原生林の中で文明を避け密かに生息していた太古の恐竜を上野動物園に持って来たような感覚になる。仮に新規事業が「医療・薬剤」の分野だとすると、新規と銘打つならば、新医療なり新薬を期待する上、事業への展開となるとすでに天文学的な予算が費やされているはず。ミニマムに捉えたとしても、既存ではない事業を開発しているのが個人であれ企業であれ、設計図をなしに開発が完結したわけではないだろうし、関わった人も新細胞の開発みたいに偏っていなければ、設計図通りに然るべき発表の場があるはずだ。その上で、マーケティング戦略を立案するということにどのようなアドバイスや適正情報があり、何をどのように誘導してくれるか?というビックQだ。言葉遊びが目的なら大きな机を囲み結論の出ない時間を過ごせばいいが、その空間で生まれるモノは恐竜でもなく、なんとか細胞でもなく、適度な疲労感とわずかな高揚だけだろう。

海外のプレゼンテーションの番組で、「新しいビジネスの創造とは必ず個人の中から生まれ、最も近くにいた2人目に伝染し、3人目の共有が生まれ評価されれば、その創造に価値があれば適正な速度で細胞が分裂するように増殖する。」とプレゼンテイターが言っていた。つまり、最初から方程式を引き出して適用しようとしても、伝染も増殖もしないのだ。不思議な語感は有効なサインなのだ。