うわさ

 「流言は知者に止(とど)まる」という言葉がある。流れてる言葉とは、うわさ、口コミ、都市伝説、風評、デマなどのことだ。根も葉もない場所から火の手が起き煙になる。それが狼煙なのか雨乞いの儀式なのかはさて置き、この言葉の煙は言語が生まれた時代から、現代のインターネット時代に至るまで、脈々と鎮火することがないのだ。75日で消える火もあれば、時代を越えて燻ぶる火もある。メディアが生まれる以前から在った言葉。膨大なテキストデータの中に埋蔵された真理の言葉。何を引き寄せ、何を排除するか、暴徒の中で自分の言葉を失うよりも、適正な思考の空間で心地良い言葉の反響を味わいたいものだ。