お値段がつく情報とは。

 すでに情報は氾濫している。マスメディアの枠を超え、そのスピード感さえ凌駕するマイメディア。これらの飽和した情報の中に、さて、お値段がつく情報があるか?という最大のテーマ。これがSNSの持つ現代の最重要問題です。マスメディアがマイメディアの後続に収まってしまっている以上、先行する情報の鮮度は高いとして、です。鮮度がビジネスに変換されるためにはそこにかならず「なぜ?」や「どうして?」が必要になってきます。端末から無作為にあふれる情報を価値ある情報に変換する術(テクニック)が必要なのですね。このリテラシーはどこにあるのか?ネットにある一方通行の情報ではディテールがない。どれだけ鮮明な画像であろうが、奇抜で飛び抜けた映像であっても、常に伴う「なぜ?」と「どうして?」が解決されなければ正解に遠い。
 「知る」ための仕組みや文明はこのまま増幅・増殖すればいいし、ビックデータがサーバに蓄積されること自体は有益なことだが、そのデータに属性を持たせ整理・精査され、有益な情報だけを抜き取るテクニックが必要なのです。
 一見、マスメディアから受けていた啓蒙が解れマイメディアが代行していると捉えることもできるが、実は、情報は解れたままなのです。しかるべき誰かの情報である根拠や背景に信頼度を見いだせるか否か。つまり、情報の分析・分解と再構築のテクニックが必要なのです。このテクニックがあってこそはじめて飽和する氾濫する情報を有益な情報に変換できる。ただ、本来、このアプローチにはマニュアルも正解もないので個人の備えているモラルや能力がこれを誘うという仕組み。
 代価の基準や相場は現在いたるコミュニティーで生まれつつある過渡期だけに、分析力や編集力や再構築力を高めておくことが、情報のお値段と密接に関係がある。
 ややこしい分析をしましたが、これまさに「デザインの仕事」でずっとやってきたこと。つくる人の条件にドンピシャでマッチします。より少なく、そしてより良く。ひとつひとつ丁寧に情報を解いて紡いで解いて紡いで。