常識を疑う。

 日経新聞の一面にこんな記事がありました。「働きかたNEXT常識を疑え 豊かさ・充実感・・・若者移る」というタイトルの記事でした。その概略は東京から飛行機と列車で6時間、人口が10年で2割減った過疎の町で古本のネット販売をする32歳のお話。東京から1時間半の浜松市で創業16年のソフト開発会社。この会社は海外の大手を顧客に事業を展開している。また、札幌から地元に戻り起業した39歳の男性は「自然に近い環境でライフスタイルを提案したかった。」という思いで洋服店を展開している。このオーナーの考え方やビジネススタイルを発信源に移り住み雑貨店やカフェを開店する動きが活発なったらしい。その展開が話題となり町の人口が増えた。東京から移住し2013年にホテルの運営をはじめた34歳の男性は「仕事は忙しいけど家族と過ごす時間を増やせた。」とのこと。

 東京の魅力を感じなくなった若者が仕事のやりがいと豊かな生活を求めて地方に移っているという主旨の記事だった。明治大学教授の小田氏はゆとり、充実感、人生に何を求めるかという発想を持つ人にすれば、地方は新たな仕事に踏み出す格好の舞台となるとこの記事をしめている。

 最近の若者が地方へ移住し独自のスタイルで仕事とやりがいのある豊かな生活を求めているという
ことを知り共感を感じました。地方への移住ということは定年退職した年配層が悠悠自適の生活を求めて移住するというニュアンスではなく、仕事も生活も田舎でリセットしようとするスタイルのようです。自分自身、同じような考えて21年前に滋賀県に移住したことも時代は変われども同じ目的でした。「仕事とやりがいのある生活」が何故東京では手に入れられなかったのかについては明確にその理由を思い出すことはできませんが、ただ、いつの時代も「常識」という考え方・捉え方があり、常識を疑って地方に移住したわけではなのですが、「東京」に対する期待を持ち移住したモノが、次の段階で「地方」に期待する思考に変化した何か理由があるわけですから、その部分がとても興味があります。

 振り返ると自分自身、いろいろな葛藤があり迷いや不安もありましたが、「東京」を離れた、「都会」を離れるにはデメリットもあったでしょう。しかし、メリットも自分自身で実感できていたから行動できたのだと思います。その行動に確固たる自信や戦略があったかと言えばそうでもなく、迷いや不安の方が大きかったはずです。この記事に紹介されている30代の皆様も同じ迷いや不安を抱えて移住し、現在、新境地を切り開いておられるのでしょう。つまり、「「逞しい人」とは常識を疑い行動できる人」なんだとこの記事を読み感じました。