さすがさすが。

 昨日、午後9時から8チャンネルで、ひさびさのネタ番組がありました。いろいろな実力どころを集めて演芸形式のネタ番組でした。トップの「ブラマヨ」さんから「フットボールアワー」さんまで、さすがさすがの実力者揃い。その中でもやっぱ安定した話術と秀逸なネタを披露されたのが、「ナイツ」「ドブロック」「フットボールアワー」の3組。他のコンビやピン芸人の方も勿論素晴らしかったのですが、ネタのチョイスとキレ味はこの3組がとても印象的でした。というか安定感のある演芸タイムでし。

 ナイツさんで言えば、土屋さんの冷静なツッコミは抜群。ツッコミで言えば、大吉先生も最高ですし、若林さんも最高なのですが、土屋さんの気性というか醸し出す独特の雰囲気があり、ポツリと出てくるキレのいい突っ込みが大好きです。ネタとは言え、タイミングとツッコミの角度がさすが。

 ドブロックさんは「もしかしてだけど~」はさておき、「マルマルな女」の切れ味は凄まじい。「プリクラ好きの女は~」「〇〇コを見ても驚かない女は~」とても印象的で最高の切れ味でした。これが一番のキレ味でした。

 そして、やはり、フットボールの後藤さんの切れ味はいい。このクラスのツッコミはキレが良すぎて一瞬切られたのを忘れるぐらいの微妙な間があります。わずかその間は、まばたきほどの間なのですが、逆にその間があるから、笑いの振幅が深くなり雷のように衝撃度が高くなる。いや、それを後藤さんが「させている」という捉え方でで間違っていないと思います。漫才って、ただネタをテンポ良く時間枠の中に並べるだけではダメだから、表情や間合いが練りに練られてこそ、そのコンビさんならでわの世界観がつくりだせる。同じネタをテクニックのないコンビがしたところで、何もお笑いの波動は生まれないのです。ほんとにお笑いの世界の上層部に安定して君臨している人達のテクニックと素質は凄まじい。日頃の研究心と探求心の賜物なんだろう。

 しかし、昨晩はM1のチャンプやコントのグランプリの方など、いわゆるメダリストの皆様だったのですが、ここに、さて、「クリーム」「ウンナン」「タカトシ」が登場したとして(もしくはMCのナイナイ)、同じテクニックと世界感、つまり、演芸スピリッツが出せただろうか?と疑問が浮かんだ。確かに上層部のコンビは人気・実力は秀逸だが、今回チョイスされた皆様のネタの世界感は、人気先行のコンビにはちょっと難しいのかなとも感じ、だから、今回は登場しなかったのかなと思ってしまった。

 なぜ、これまでに「お笑い番組」が好きかと改めて自己分析すると、結局、「デザインの仕事」も仕事上のパートナーは漫才コンビの相方みたいなところがあり、当然、観客はクライアントさんとなる。私自身は「笑い」の変わりに「デザインの仕事」を生み出しているのですが、そのタイミングや間合いも実はライブ用のネタを机の上に並べるだけでは「笑い」の波動は絶対に起きない。ステージの上にあがり、観客を前にしてマイク1本でふたりの掛け合いが、独特で魅力的な世界感を生み出すように、デザインの仕事ひとつひとつが、ライブであ演芸のりステージなんだと捉えているからなのです。

 やはり、「お笑い」も「デザインの仕事」も、スベるコトは避けたいですし。