存在させること。

 「どれだけ小さいビジネスを展開しても、存在していないことよりも圧倒的に有利だ。」という言葉をある書籍で読んだ。

 当然、前後関係があるので、ここだけ抜粋しても意味不明だが、ベンチャービジネスあれ、マスメディアに紐づいた流通ビックビジネスであれ、個人で細々と展開している狭小・ニッチビジネスであれ、存在していないプランや構想やアイディアや理論の段階ではいずれも意味も価値もないということ。その段階で空論に時間を浪費するぐらいなら、まず、何をさておき、存在させることを最優先するべきなのです。まだ、この段階では理論・概念ゾーンを脱していないが、実際、自身、ある成果物を存在させるためにいろいろな準備をしている段階なので、あとひと皮をむくために何をしなければならないかを吟味しています。

 何かを踏み出すために、大切な何かを犠牲にするぐらいの覚悟と本気が必要なんだと思います。むしろ、長年デザインの仕事をして存在させることには長けているつもりでも、いざ、主体的にいい意味で利己的に何かを成そうとする場合は、躊躇したり疑心が生まれたりするもの。これほど自分は警戒心があったのかと驚く始末。慣れない世界、精通していない分野に挑戦することも、結果、本質は変えられないということに気がついた今日この頃です。逆説的に言えば、本質しか存在させられないということです。ここを探るのにいろいろな分野のエキスパートの方の尽力を賜った。ひとりで考える限界点、ひとりで動ける射程範囲もよく実感できたので、あとは、私の本質がどこに狙いをつけて何を存在させるのかというルートのみにしばらく集中したいと思っています。