起業家型ビジネス支援。

 「「職人型ビジネス」から「起業家型ビジネス」への発展を支援する。」切り口のコンサルタントからダイレクトメールが届いた。無作為に送ったのか、どこかで私の情報とメアドを入手したのか、ルートは見当つかないし、よくあることなのでその部分は受け入れるとして。

 このコンサルティングのポイントは「経営者が動き続けなけれればならない「職人型ビジネス」からの脱出方法とは?」からの「社長が3ヶ月不在でも成長する会社のつくり方」という切り口。ああ、こういうことか!なるほどなるほどという第一印象でした。つまり、具体例や実例はこの段階では隠す手法であり、曖昧な言葉をあえてジャブを打ち、海外の白髪の老人を登場させ、創始者らしき写真を掲載して、リアリティーはそちらで判断してくださいという情報タイプなのです。当然、現代、景気は悪いから「社長が3ヶ月不在でも成長する」というフレーズは甘味ですし、仕事にプライドやスタイルを持っている人はどうしても自己分析上、自分自身を「起業家タイプ」とは捉えず、「職人型」だと捉える傾向が強い。そのストライクゾーンを設定した上で、「3ヶ月不在」という売り言葉で決断を促している。

 また、職人経営者では事業が大きく発展しない3大理由と題して、「職人としてのプロ意識」を最重要だと考えてはいけない。「売上」を商品を販売した合計金額だと勘違いしている。会社を発展させるために優秀な人材を探すことに四苦八苦している。と限定している。つまり、通念・セオリーを覆すことで、職人型から起業家型に変化しなさいという警笛なのです。まぁ、すべて情報として受け入れたとして、「ここまで言うなら一回相談してみようかタイプ」がこの企画のメインターゲットでしょう。想定・推測ですが、このメルマガの送信先の0.3%ぐらいが現実、反応するのかな?

 ここ数年、起業ブームで非営利から有限・株式と凄まじい起業が起こっていて、その80%の企業が1年以内に倒産・機能停止しているらしい。この数値は海外でも同様でアメリカでも1年以内に機能停止する企業が80%以上で、自滅ではなく、起業プランがビジネスの潮流に乗らず投資家が手を引くというパターンらしい。自社の中核競走能力が明確に打ち出せず、大きな世の中の流れである「エコ」「新エネルギー」「介護」「投資」「バイオ」などのフレーズをトレスするだけの起案が圧倒的に多いらしい。日本でも「まちづくり系」「アート系」「エンタメ系」の切り口が氾濫しているが、これらはさらに表層にある、超薄口の切り口です。

 根本的に「起業したいのか?」「仕事をしたいのか?」さえ、曖昧なタイプは「私は職人タイプだから」「これからは起業家タイプで!」と自分の属性ばかりを気にし過ぎ、前後関係の調整に本質を見失っているだけです。このタイプのメルマガに反応する人がいるかもしれないという推測が成立すると捉える、意識してしまう本質こそが、実は最大の敗因のような気がします。

 って、偉そうなことを言いたいのではなく、自分自身は自身の覚悟のレベルを確かめることで、情報を取捨選択し本質的に手が届くゾーンの中でしっかりひとつひとつ成果を上げていきたいと思っていいるスタンスなので、仮にそれが職人型でも起業家型でもどっちでもいいことです。属性に依存するタイプは常に負け戦を想定しているため、自己責任を黙認(無視)し組織に責任を転化することを当然としているのだそうです。「チームワーク」「和の精神」「団体行動」「協調性」がほぼ欠落している私はギリギリ社会人のひとりとしての属性を感じ(捉え)つつも、常に自分の思考・言動・行動に責任を持ちたいと思っています。それが苦難(当然)であっても、茨のルートであっても、このルートしかなかったのだからこのまま進むしかないという覚悟です。少しバイアス気味の考えですし、ヒューリスティックな思考かもしれませんが、とにかく、あまり美味しい言葉には警戒心を、甘美なイメージは一旦全否定してからニュートラルに捉える、ぐらいがちょうど良い加減なのだと思いました。

 最近、野良猫の子どもが玄関をうろうろしている。我が家の番犬も威厳を失ったものです。で、子猫が5匹いるのですが、餌を小さいケースにいれて玄関のあたりの置いておくと、かならず、ちょっとやんちゃな1匹が食べに来ます。あとは警戒してそれをただ見ているだけ。恐らく空腹だろうに。勇気を出して餌を食べに来た最初の子猫は偉い!親猫でさえ、それをただ眺めている状態。3m以内に犬がいるのに、1m以内に人間(私)がいるのに、その一匹だけが餌を食べに来ます。「お前さん、勇気があるね。」ってかんじです。恐らく彼は「職人型」でも「起業家型」でもないはずです。