デザインの基本。

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 私は美術学部だったのでデザインの基礎的な知識は学校では習っていない。大学4年間の実習で学んだことは絵を描くための素養や気質の部分とテクニックに展開するためのテンプレートだけです。デザインの基本についてはデザイン会社の現場で1から習得しました。

 例えばこの図のような考え方もすべて現場で習得しました。デザインの仕事現場で基礎的な知識がないことは、不安でしたし、すでに経験値のある皆様とのコミュニケーションもぎこちない手探り状態でした。しかし、基礎知識がないことは探究心や研究意欲に繋がりましたし、今、思えば右も左も分からない状態で仕事現場に飛び込んだことで吸収率も高く、応用として即戦力に繋がったのだと、勝手に捉えています。

 デザインの基本とは、学生の頃にしっかり習得すべき知識と経験ではありますが、基本的な知識とは言え、ここまで知っていれば習得していれば十分というリミットが実はなく、応用力はもとより、基礎知識でさえ、仕事現場では案件毎に変化・変動するので、逆に基本的な知識が0だった状態から、いきなり現場に入ったことで、何事も案件毎に「1から学ぶ姿勢」が「あたりまえ」と捉える姿勢になったのでとても現場向きの体質になれたのかなと捉えています。

 何事も「点から線へ」「線から面へ」「2Dから3Dへ」へというルートは基礎知識ですが、最初の「点」をどこに打つのか分からないと成果に繋がらない。これが現場で起こる障害の原点です。「点」など、インターネットで検索すれば無限にあるだろう的な捉え方をしている以上、無重力空間で手足バタバタ状態に陥るタイプの典型的なパターンです。ソフトでドットやピクセルを自由に制御するためにも、最初の1点は自分の手で打ち込みたいものです。