記憶と理解。

 学校では記憶力のいい学生が有利だった。しかし、社会に出ると記憶力だけは対処できない。創造力や臨機応変な直感力であったり、思考と行動の組合せのバリエーションを鍛えましょう的なビジネス書は多い。記憶力(演算力)はムーアの法則に任せて、我々人間は・・・という切り口も有象無象にある。そんな折、「記憶ではなく理解を!」というタイプの書籍を入手した。なんとも潔い切り口で厳選された言葉が心地良い書籍だったが、欲を言えば、具体例が乏しかった。当然、このテーマが150ページ程度の書籍で網羅・展開できるわけなはいので、ここは、致し方なしと飲み込んだが、「理解」という言葉をこの著者は新鮮に捉えていた。この時代、情報が氾濫して同時に言葉も溢れているが、私達にとって「理解」するべき価値のある言葉(情報)は何%ぐらいあるのだろう?と。「理解」って「分かった」とは少しニュアンスが違って、「思考の深さ」みたいな条件が伴う。深さだから直線的にその感覚は何かの座標上で比較できるのか?となれば、それは直線的ではないような気がしてきて、言葉の綾の迷路に迷い込んでしまうのですが、「記憶と理解」この二つの言葉をしっかり定義することはとても重要だと理解できた書籍でした。