グーグルでは何故?

 「グーグルの社員は何故120%のモチベーションで働くのか?」という気なるフレーズをメルマガの中で本日発見。社員数6万人の企業でありながら、社員は自らの高いモチベーションを維持し、グーグルの発展に寄与しているということ。その記事を読み進めていくと、先日購入した「ワーク・ルールズ」という書籍へ辿り着くというオチだったのですが、その本はもう読んだから、記憶している何かが、このフレーズに思わず反応してしまったのです。無意識に本能で触手が動くいそぎんちゃくのように。

 さて、モチベーションを生むことの大切さはビジネス書を読めば著者独自のアプローチがあり、非常に刺激になります。著者が実際に仕事現場で取り組んできた工夫やアイディアが思考と行動に連動し、棒立ち状態から戦闘臨戦体制に変化するわけですが、私は、棒立ち、もしくは踵体重の人とはあまり会話が弾まない。見事に弾まない。何度となく挑戦してきたが弾まない。同様にガードの固い人とも相性が悪い。言っていることはそれ相当のことなんだろうし、言葉選びも巧みなのだが、真意が分からない人がいて、つきあいにくいというか、どうでもいいかなとさえと感じてしまう。一旦、この気持ちが一定期間続くとその人に対して、モチベーションは上がらない。0になる。そのタイプと傷を舐め合っている時間が惜しいのです。その時間、見事に何も生み出しませんから。また、モチベーションをノウハウや表面的な小手先のテクニックと捉えている人も同様につきあいにくい。いろいろ思考していろいろな経験をして、結果、今、どうなの?という捉え方を私はよくしてしまうので、過去がどうであれ、キャリアがどうであれ、昔はそれで花が咲いていたかもしれないけど、今、あなたが大切に持っているその灰じゃ、枯れ木に花は咲かないよって感じ。何事も短気は損気だが、煮え切らない人は結果どこを掘ってもつまならい(つまらない金太郎飴)ことが多い。当然、行動もビジネスも共にしたくなくなります。

 などと、愚痴から入ってしまいましたが、前体重、臨戦態勢、ガードも固いしジャブも鋭い、ポーンを綺麗に整列させながら、ビショップもクイーンもナイトも盤面に効かせてくる人は、勝負が楽しい。最近、ある女性起業家さんとデザインの仕事をしたのですが、この人、初めての起業で一見、線が細いように見えたのですが、実際、仕事をしてみるとタフでクレバーな女性でした。女性特有のキメの細やかさと慎重な振る舞いと建設的な意見が見事に綾を成し、自分の狙った的に的確に進まれる。起業は初めてとお聞きしていたが、かなり、以前のキャリアの中で起業することに対する熱意、モチベーションが蓄積していたのだと想像しながら、私も全力で対応した次第です。こういう人との仕事はほんとに心地良い。

 また、今年出会ったある制作会社さんの女性デレクターさんも女性的な物腰でありながら、デザインの仕事に精通し、お忙しい時間を過ごしておられるにも関わらず、参考資料や適正な文面で指示をしてくださる。中心にあるモチベーションの質が高いのです。年下でありながらここまで適正なディレクションをできる女性を、私はあとひとり知っているが、現在はママとして人生の安定期を過ごしておられるはず。しかし、私が26歳の頃、その方は35歳のバリバリ・ディレクターだったから、いっしょに仕事した時はヒリヒリ・ピリピリがずっと続いていた。こう考えると、ゴタクを並べ、理論で押し切ろうとする傾向の男性と比較して、できる女性は真からタフで柔軟だと思う。素質・ポテンシャルと言えばそれまでですが、素養のある人に経験値が加わると最強になるのです。しかも、それが女性だときた日には、男(私)はもうお手上げなのである。

 ハチや蟻の社会では常に女王が中心で働く担当は男と決まっている。団体で行動する時のひとつの模範スタイルである。奇しくも、チェスのコマのキングとクイーンの関係で、キングがひとマスしか動けないのに比べ、クイーンの縦横無尽な動きの設定には明確な根拠があるはずです。この自然界、生物界の基本的な構造・仕組みがどこかにある以上、私(男)は無敵の盾と矛を手にして常に臨戦態勢を崩してはいけないということなのでしょう。だから、つまり、何事にも常に矛盾が生じるわけです。

 強い女性に比べ、割れやすいガラスのような男性、もっと、がんばれ!(勿論、私もふくめてがんばれ!)

 想像だが、グーグルにはそういう人が多く集まってくる、を、引き寄せる磁場が存在するのでしょうね。恐らく、それは、当然、人なのだろう。