高度人材。

 海外の優秀な人材が日本の永住権を目的で移住されるケースが増えているらしい。企業も優れた人材を確保しようと、国内での人材育成にコストをかけるよりも、海外の優秀な即戦力のある人材を確保する展開が加速しているらしい。高度経済成長期を振り返っても、海外からの優秀な人材が日本の経済や文化を様々な分野で支えてきたのも事実。特にIT関連で言えば、日本のIT産業が発展途上の頃から海外の優秀なエンジニアやマネージメント関連の人材から多くの手ほどき・指南を受けてきた。特にプログラムやソフトウエアの開発となると、日本は「開発」という名目の「複製」に邁進してきたことは周知の事実である。背景に必ず優秀な海外の人材がいたのです。

 さて、そんな折、海外からの優秀な人材に対して政府や国家機関が公認の査定をしているらしい。海外での実績や技能などを数値化して人材をランク付けし、国内での企業活動へ適正に適用・配置しようとする狙いなのだそうです。しかし、海外の「高度人材」に厳しいランクをつけ、国内の人材育成には無尽蔵の手厚い支援をする体制・仕組みが、いかにも!?ではあるが、こうなった状況には多彩な原因と長期にわたる経緯があるわけで、日本が経済的にも文化的にも萎縮しないように徹底的な擁護をしつつ、海外からの人材補強でつじつまを合わせようという狙いなのでしょう。さて、ゴールはどこか?という問題です。

 では、「高度人材」とはどのような人材なのか、その新聞記事には細かい査定基準が書かれていたが、そもそも、何故、そんなに「高度」を欲しがるのだろう?「高度」って言葉にはいろいろな意味や属性や特質があるのでしょうけれど、今、本当に必要な人材は「高さ」に猛進するタイプではなく、状況を適正に察知・判断して柔軟で強く「変化」できる人だと思います。

 実際、自分より年上で変化した人を3名知っているが、その方達の「変化」は、当然、日本人ばなれしています。凄まじく。

 逆の観点で捉えてみると、自分が海外に移住しようとする場合、さて、どの程度「高度」なのだろう?と。おそらく箸にも棒にも状態だろうから、せめて、いつでもどこでも「変化」できる準備体制・コンデションづくりはしておきたいと思います。