クマノミ!

 クイズ番組が好きでよく観ます。

 芸能人のゴシップネタやグルメネタには飽きてしまい、特にグルメ番組などは、どれだけ巧みな芸能人のグルメトークを聞いて、銀座や渋谷のレストランを紹介されてもそんなところへ食べに行く機会などないからである。だから、テレビの情報を観て「美味しそうだな」などと感じることにさえ飽きてしまった。映像時代、仰天映像やペットの可愛い映像などもMCが巧みに番組として仕上げてはいるが、それにしてもどこかで見たような映像ばかり。ユーチューブの方が勝ち。テレビで配信する以上、ネット以上に制約が多いのだろうし、コメントをしている方の知識やキャラが映像とマッチしていなければ、結果、自分はテレビで何を見せられているのだろう?という疑問が先に立ち、チャンネルを変えることが多い。

 ドラマにしても半期で極端な山と谷がある(予算の関係?)ので、谷の時はほんとに冷え切っている。だから、気合の入っているテレビドラマが際立つという効果につながるのでしょうが、冷え切ったドラマはいつも主演を確認して秒殺となる。この半期クールでは「無痛」と「下町ロケット」は最後まで見ようと思っていますが、「シティーハンター」についてはどん底である。北条さんの作品は集英社で漫画の原版を見せてもらったあたり(大学生の頃)から、自身の中で別格の存在なので、テレビ番組にすることはテレビ局のいろいろな狙いもあってのことだから仕方なしとしても、ああなると辛い。

 さて、そんな一連のテレビ番組についての評価ですが、だから、どうしてもクイズ番組に落ち着く傾向にあります。東大・京大卒業、有名私大卒業の知的芸能人が登場してその知能を披露するクイズ番組も好きですし、東大生・有名私大の現役が登場して、とてつもない問題を秒殺で解答する様はリアルで圧倒されます。テレビ局側の問題を制作する方も1問あたり1万円ぐらいのコストをかけて問題を制作しているらしく、そんな問題をよく着想するなレベルの強烈な問題をひねり出さている。その解答者と製作者のせめぎ合いというか、バトル感がクイズ番組のリアリティーを高くキープしているように感じる。

 家族と一緒にテレビを見ていて、芸能人といっしょに考えるのは楽しいし、極端なバカが登場して、猿のような解答をするのも楽しい。東大・京大バトル的なノリのクイズ番組を見ていて、最終2名に絞り込まれた場面、こんな問題が出た。「火星で一番が高い山の名称は?」って!その知識はどこで何のために得たのか?というレベルの問題だが、決勝の二人は普通に正解していた。お前はグーグルか!また、その流れで、「富士山がすべて純金だったらその価格は?」という問題が出て仮説ではあるが、計算式は浮かんだが、底辺の数値が分からないし、形状も円すいではないからどうして体積を出すのだろうと考えていると、その二人はしっかり富士山の形状と底辺の数値を出して解答を導いていた。頭がいいというよりも、その知識・情報に対する貪欲さは素晴らしいと舌を巻く、という楽しさがクイズ番組にはある。

 先日も知的芸能人、宇治原さんや宮崎美子さんや石原良純さん、作家タレントなどが登場しているクイズ番組で、東大卒業の女子アナなどが排除され、上位7名ぐらいに絞られた段階で、その番組一番の盛り上がる場面があった。その後は順当に宇治原さんが適正な解答をして優勝したが、テレビ番組としてはこの7名に絞られた場面での伊集院さんの解答とそのスピードが会場を盛り上げた。

 その問題は写真問題で、世界遺産関連の問題だった。グレートバリアリーフという情報だけを共有しその問題がスタートした。「次の写真から関連する生物の名称を~」というナレーターの問題文に数秒遅れて、イクラのような卵が白い珊瑚の上に並んでいる写真が表示された。娘といっしょにテレビを観ていて、私は写真を見た瞬間に「クマノミ!」と答えた。その数秒後、伊集院さんが解答ボタンを押して、勢いよく「クマノミ!」と答え正解された。その後、上位のタレントから「ええ!伊集院さん、この写真だけでクマノミってよく分かりましたね!しかも、数秒ですよ!」などと賞賛のあめあられ。世界遺産、グレートバリアリーフ、珊瑚、魚の卵、あたりの連想で私はクマノミだと推測したが、伊集院さんも明確な根拠はなかったが、同じ連想でクマノミを連想されたとコメントしておられた。

 なかなか、娘も高校生になると、父親の威厳ってどう示せばいいのか混迷だ。自分の得意分野だけの知識や社会の通念を曖昧な根拠で示したところで、若い人は無頓だからである。よりも、リアルタイムでクイズの正解者よりも早く答えを出すということは、まさに現実であり、知識が豊富だってことよりも、知的な瞬発力の勝負だとも言える。つまり、ブレインパフォーマンスの勝負なのである。まぁ、たまたまだったということもあるが、人生、この「たままた」を身方にする奴ほど強い奴はいない。

 大人気なくてもいい、いつまでも、思考と行動のパフォーマンスを高く維持していきたいものです。

 街のイベントでどこにでもあるダンボールを使ったオブジェのコンテストがあった。参加作品が少ないと会場が心配され、絵的に盛り上がらないという理由で、関係者の私も作品を作ることになった。子どもや街の人が自由に参加されるイベントだけに、アイディア的にもテクニック的にもホットな作品が想定された。しかし、どうせつくるならイベントを盛り上げようと私はガチで作品を作成した。作品は計40~50ほど集まって、2会場でイベント中アンケートが実施され優秀作品が選ばれる仕組みだった。結果、私の作品が大人気なくたまたま一番になってしまたが、イベントとしては成功したわけで、流れで優勝賞品を、大人気なくいただいた。

 このように、地位や肩書きを抜きにして同じ条件で対戦する他流試合は楽しいし、テレビのクイズ番組で一喜一憂すのも楽しい。人は誰かへの評価を対象と比較することよりも、自分へのダイレクトな評価に興味があるはずなのだから。その部分を、そのゾーンを狙ったコンテンツこそが新しい価値を生み出しやすい構造なのだと思います。

 さて、11月後半に「多文化共生」というテーマの事業イベントにプレイヤーとして参加するが、その会場で自分自身がどのような思考と行動を生み出すか楽しみです。