初心者になろう。今年こそ。

 「初心者になろう。今年こそ。」

 このフレーズはグーグルからのメッセージなのですが、とても心に響きました。どう響いたのかについてですが、このメッセージを生み出したつくり手、ライターなのかデザイナーなのかエンジニアなのかは分かりませんが、「今年こそ、新しいことに挑戦しよう!」ではなく、「初心者」という主人公設定がにくい、そして、旨い。じんわりとまったりと共感してしまいました。

 何かに挑戦する以上、かならず、最初は皆初心者ですから、その時のワクワク・ドキドキを忘れることなく、挑戦・探求し続けている方から生み出されたメッセージだと捉えました。小さな達成を繰り返したり、大きな偉業を達成したりすると、まわりからの高い評価を一回でも受け、人間誰しも、プライドが生まれます。そのプライドは努力や試行錯誤の結果であり、挑戦したことの証なのですが、一回生まれたプライドは挑戦意欲や探究心の活性化を抑制するデメリットもあるようです。知性・知識があるゆえの理論・理屈が行動を鈍化・退化させるというパターンです。

 私の場合、長年(28年)、デザインの仕事に取り組んできましたから、成功も失敗も多種多様です。失敗した時は後悔や反省を繰り返し、次の行動への活力に変換しやすし反面、達成感や成功体験はどうしてもその余韻に浸ってしまい、次の行動への躊躇を誘発します。年齢を重ねるごとにこの傾向は強くなり、体力・気力の老化に同期して、いつのまにか躊躇の塊になる。当然、新しいことへの挑戦もなく、まして、「初心者になる。」という気概は不必要だと判断してしまうのです。経験値があればあるほど挑戦や変化が煩わしくなるのでしょう。私のような年齢(51歳)に対して、そういう気持ちを根底から奮起させてくれる素晴らしいメッセーだと感じました。

 やっぱ、Googleはただ、考えているだけじゃなく、行動(発信)し続けている素敵な企業です。