水がテーマ。

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 テレビドラマで「精霊の守り人」を知り、コミックスを購入しました。

 原作者が上橋菜穂子さんで、原画がなんと藤原カムイさん!

 藤原カムイさんの他の作品は大好きだっただけに、「ああ、こういう風につながるのか」と妙なマッチングにびっくりしました。コミックスを読んでから、上橋さんの小説を入手しようと思っています。

 コミックスの冒頭に原画を担当された藤原カムイさんのコメントがあった。この作品のコミック化の依頼があったときは、この仕事を引き受けるか受けないか悩んでおられたそうです。しかし、原作をしっかりと読み、この物語の根底にある「水」というテーマの存在を知り、自分の中のテーマと一致したそうです。そして、原画の担当を快諾されたそうです。

 「水」というテーマをカムイさんが以前からもっておられたことを知り、壮大な物語にはしっかりとした揺るがないテーマがあることを改めて実感した。多くの人の心に指示される優れた物語とは、大く深いテーマの存在が不可欠なんです。その世界観がコミックスになり、アニメになり、テレビドラマになるというこの普遍の好循環。優れた物語を創作するつくり手の条件とは、その人の中に存在しているテーマと深い関係性があるのです。それは植物の種のようなモノで、誰の心の中にもあるが、何かを生み出しつくらなければ発芽しない。種なんだから芽を出すためには、やはり「水」が必要なんです。どこか、「人」と「テーマ」は「水」と「種」のような関係なんでしょう。

 さて、自分の中にはどんなテーマが流れているのでしょう?

 どうしたらそれを掬い上げる、物語を生み出すことができるのでしょう?

 もし、何も流れていないとしたら、つくり手としては失格なんだろう。

 このテーマ探し、誰の助けも借りることはできない。

 意識して探すモノでもないのかもしれないし、

 さりとて、追えば得られるモノでもなく、待てば手の中に落ちてくるモノでもなさそうです。

 とにかく、つくらねば。ただ、つくり続けることしでしかテーマは探せないような気がします。