フロイト様

 2016年6月10日初版の書籍「ひとはなぜ戦争をするのか」はこの文章で滑り出す。

 1932年7月30日 ポツダム近郊、カプートにて

 フロイト様

 あなたに手紙を差し上げ、私の選んだ大切な問題について議論できるのを、たいへん嬉しく思います。国際連盟の国際知的協力機関から提案があり、誰でも好きな方を選び、いまの文明でもっとも大切と思える問いについて意見を交換できることになりました。このようなまたとない機会に恵まれ、嬉しいかぎりです。(本文より抜粋)

 本文と二つの解説(養老孟司さんの解説も含む)で全111ページの薄めの書籍ではあるが、このようなタイプの書籍を常に手元に置いておくことは、人生でとても重要なことだと思います。なぜ、巨人二人の手紙がこの時代まで残り、このような書籍になったのかについて、しっかり感覚を立てて読みたいと思います。