「うずまき」テスト。

 あるテレビ番組で「うずまきを描いてください。」という心理テストがあった。

 どんなうずまきを描くかで「金持ちになれるかが分かる」というテストである。

 テレビ番組のネタだからあまり真剣に捉えず、家族といっしょにどんな「うずまき」を描くか言い合った。娘とカミさんは中心から「うずまき」を描き、次第に時計回りで大きく描くらしく、私は逆に「うずまき」の外側から時計回りに中心にむかって描いた。

 結果、お金持ちになれるタイプは「うずまき」を中心から外側へ描くタイプで、このタイプは、モノゴトの全体像をイメージしてから、中心から外側へ思考が向かうため、大きなビジネス展開に向いているらしく、その結果、お金持ちになれるという結論だった。「うずまき」を中心から描くタイプは思考力が柔軟で、思考の中心点からいろいろなアイディアや着想が生まれ、ビジネスにおいてもいろいろな大きな可能性が生まれるタイプであるという分析結果だった。なるほどと納得しつつも、外側からうずまきを描いた私は、どこか「お前は小さい人間だ」、「あまり冒険をしないつまらない堅実派」だと言われた気がして、少し反意をもよおした。
 
 いやいや、「ビジネス」というのは着想やアイディも大切だが、全体像と自分の器をしっかり掌握し、危険ゾーンを避けながら、安定した運営展開をしていくことが大切で、短く激しく無碍に拡充することだけがビジネスのポイントではない。着想や思考が広がらない人よりもアイディアが豊富で探究心のある人の方がビジネスにおける成功率が高いとは言い切れない。まして、モノゴトを捉える時は、大きく広げていく思考パターンよりも、深く掘り下げて中心点を探求する思考パターンの方が重要だから、この心理テストの結果、50%は納得いかない、などと言い出すと、娘とカミさんは、「ああ、また、いつものへ理屈を言い出した。はい、はい。」と軽快にいなされてしまった。ポツンとオヤジひとり、見事に自論が空を切った。

 そして、やはり、うずまきを外側から描くタイプは「小さい人間なんだ」と実感した。

 「うずまきテスト」ひとつ、恐るべし。