ルノアール

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 人間は忘れる生き物である。

 記憶には2種類あって、決して忘れることがない記憶と自然消滅してしまう記憶がある。何かの基準でこの2種類を分けているのだろうが、未だにその基準は分からない。

 この日、僕の肉眼で見たルノアールの絵画作品の記憶は、間違いなく一生忘れることのない記憶の箱の中に入った。自分でご飯をまともに食べられなくなったとしても、自分の名前が分からなくなったとしても、この記憶だけは消えないような気がしています。

 展示会を見終えた感想のほとんどは言葉はできないが、唯一、言葉にできる感想があるとしたら、ほんの少しだけルノアールの肉眼の内側に入り込めたような気がしました。